
高井幸大(写真:REX/アフロ)
サッカー日本代表で最も層の厚いポジションとなったCBだが、21歳の高井幸大(ボルシアMG)のW杯メンバー選出には賛否両論あるといえるだろう。
日本人トップクラスのポテンシャルを有しているのは間違いないが、他のCB陣と比べて経験値が低い点は大きなマイナス要因であると考えられる。
2月14日のフランクフルト戦で失点関与となった高井
今冬にトッテナムからボルシアMGへレンタル移籍した高井は、2月14日のフランクフルト戦で2回目となるスタメン出場を果たした。
結論から先に言えば、北中米W杯のメンバーに選出すべきレベルからはかけ離れていたと判断せざるを得ない。
攻撃面では反転からFWレベルの強烈なシュートを放ち、そのこぼれ球を拾いマルセイユルーレットを披露するなどインパクトあるプレーを見せたが、DFに関しては「直接的な失点関与」というネガティブな結果を残してしまった。
サッカーは主に足を使うためミスの多いスポーツではあるが、絶対にしてはいけないミスがいくつか存在する。
その1つが「ミスの後の怠慢な態度」だ。
常に激しいポジション争いが繰り広げられている欧州のサッカーシーンでは、ボールを奪われたらファール覚悟で奪い返しに行くのがスタンダードな考え方となる。
ミスの後に奪い返しに行かず「諦め」の態度を一瞬でも出してしまえば、その選手は監督はもちろんチームメイトからの信頼も一気に失ってしまうほどだ。
高井のフランクフルト戦の失点関与は、まさにそんな「してはいけないミス」だった。
この試合の74分のプレーだった。
相手GKの大きなクリアボールを足で処理しようとした高井だったが、ボールを後ろにそらしてしまう。
距離的には高井の方が断然近かったが、フランクフルトのアンスガ-・クナウフの驚異的なスピードに対応できずボールを奪われた。
トラップミス自体もいけないプレーではあるが、身体をぶつけずに右足を伸ばすだけという対応もかなりNGなプレーであるといえるだろう。
結果的にクナウフがGKの頭上を越すチップキックでゴールネットを揺らしたわけだが、ボールを奪われた後の高井は完全にプレーを止めピンチとなっているスぺ-スに向かう素振りも見せなかった。
失点の瞬間に棒立ち状態となっていた高井を見て、「ミスの重大さ」を感じたファンも多かったのではないだろうか。
北中米W杯まで約4か月となったが、プレー面だけでなく精神的な面を踏まえると、「W杯メンバーへの選出」に不安を感じてしまう。
今回の高井のミスはベスト8で敗退したアジア杯において心身ともに精彩を欠いた板倉滉のようにも見えた。
しばらくはベンチメンバーに降格となるはずだが、高井にはしっかりと今回のミスの重大さを認識し欧州サッカーの厳しさや日本代表の重みに耐えられる選手へと成長してもらいたいものだ。
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