
写真:オヤルサバル(ムツ・カワモリ/アフロ)
今季のラ・リーガも第4節を消化したが、アトレティコ・マドリードが出遅れた以外はおよそシーズン前の評価通りの順位となっている。
日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダも大幅な戦力ダウンによって評価は下がっており、実際に4試合未勝利と17位に沈んでいる。
「今季は降格争いもありえる」と評するファンも多いソシエダだが、本当に浮上の可能性はないのだろうか。
攻撃陣のメンバー固定とDF陣の立て直しができれば浮上の可能性あり
ソシエダが今季未勝利である大きな原因となっているのが、守備の緩さだ。
昨季まで指揮したイマノル・アルグアシル監督は攻撃の戦術レベルは低かったが、守備に関しては連動したプレスを浸透させビッグクラブも苦しめられるレベルに仕上げていた。
今季はセルヒオ・フランシスコ監督に代わり、その守備の良さがなくなっているのは事実だろう。
高さと強さのあるCBが2枚いればまだ跳ね返せるが、正直なところイゴール・スベルディアがスタメンで出続ける層の薄さを考えると、今後も失点数はある程度覚悟しなければならないと判断できる。
11月あたりまでに復帰できるのではと噂されるフリーの冨安健洋を獲得できれば問題は解決されそうだが、守備陣の立て直しができるかどうかが浮上の大きなポイントの1つといえるだろう。
攻撃陣では、ある程度メンバーを固定して戦うべきかもしれない。
今季は欧州コンペティションへの参加がないため、ラ・リーガとカップ戦に集中できる。
過密日程ではないため、メンバーを固定しても戦っていけるだろう。
オヤルサバル、久保建英、バレネチェア、ブライス・メンデスを軸に、ストライカーはオスカルソンとゴンサロ・グエデスで回していく形がベストか。
中盤はブライス・メンデスが軸だが、新加入の実力者カルロス・ソレルと離脱中のヤンヘル・エレーラがチームに馴染みジョン・ゴロチャテヒが成長すればワンランク上のレベルとなるだろう。
固定して戦うことで戦術の成熟具合は必然的に上がり、勝利数も増やせる。
久保も昨季よりも守備に戻る時間が少なくなり、外に張るだけでなく中にポジションを移すシーンも増えた。
チーム全体の調子が上がれば自然と得点数やアシスト数は増えていくはずだ。
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