
公式戦8連勝のレアル・ソシエダはEL、ラ・リーガ、カップ戦のすべてを狙うべきなのか、それとも・・・。
写真:久保建英(Jose Breton/Pics Action/NurPhoto via Getty Images)
1月17日、コパ・デル・レイ(国王杯)のラウンド16「レアル・ソシエダ対マジョルカ」の一戦が行われ、1-0でレアル・ソシエダが勝利しベスト8に駒を進めた。
ソシエダはこれで公式戦8連勝となった。
日本代表MF久保建英は、70分から途中出場し、チームの勝利に貢献した。
レアル・ソシエダはターンオーバーしながらマジョルカを撃破
この試合のソシエダは、久保やダビド・シルバ、エルストンド、スベルディアといった主力をベンチスタートさせた。
カップ戦であり、今後重要度の高いリーグ戦が控えるだけに、アルグアシル監督は「ターンオーバー」に踏み切ったのだ。
スタメンで出場したミケル・メリーノも前半のみで交代し、ブライス・メンデスやセルロートも後半の早い段階でベンチに下がった。
大幅なターンオーバーをしながらも難敵マジョルカに勝利したことは、かなり大きなポイントであると言える。
ベスト8に進出したことで、「ラリーガ4位以内、EL優勝、カップ戦優勝」が狙える位置に付けたのだ。
もしもこのすべてを実現することができたならば、ソシエダの歴史の中でも特別なシーズンとなることだろう。
すべてのコンペティションを狙える戦力はあるが、優先すべきはどれ?
3つのコンペティションで結果を残せる状態であることは、レアルソシエダのチームとしての取り組みが実を結んだ素晴らしい結果だと言えるだろう。
特にシーズン序盤は怪我人が多発していただけに、文句のつけようがない結果だ。
しかし、日本にも「二兎を追う者は一兎をも得ず」といった言葉があるように、複数の目標を掲げることはリスクにもなりかねない。
3つのコンペティションすべてで結果を求めるがゆえに、結局3つとも目標を達成できないといった結末もありえるのだ。
エースのオヤルサバルが完全に復帰し、シーズン序盤に大怪我を負ったウマル・サディクも予想よりも早く復帰する可能性があるだけに、戦力的には3つとも狙える状態にはある。
しかし、カップ戦はたった一度の敗戦ですべてが水の泡になってしまうため、「ラ・リーガで4位以内」という目標を最優先すべきだろう。
マジョルカ戦でターンオーバーに成功したことで、1月21日に行われる第18節のバリェカノ戦にはベストメンバーで臨むことができる。
第20節ではレアルマドリードとの一戦が控えているだけに、なんとしてもバリェカノ戦で勝点3を得たいところだ。
Follow @ssn_supersports