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【海外サッカー】全試合1得点のみ!久保所属レアル・ソシエダは今季も得点力不足に悩む!

久保建英(Photo by NurPhoto/ Getty Images)

日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダは、9月11日にヘタフェと対戦し、1-2で敗れた。

これで今季公式戦6試合すべてで1得点のみとなり、深刻な得点力不足に陥っている。

ELでマンチェスター・Uに勝利も格下ヘタフェに敗北

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レアル・ソシエダのスタジアム(Photo by mediamasmedia)

9月8日までは、今季のレアル・ソシエダは「上々の滑り出し」と評されていた。

しかし、今節のヘタフェ戦での敗戦によって、「得点力不足」がついに露呈してしまった。

予兆はあった。

ラ・リーガ2勝1分け1敗とまずまずのスタートを切ったレアル・ソシエダは、勝利した2試合も1-0であり、内容も完勝といったものではなかった。

久保を筆頭にブライス・メンデスやアリ・チョ、サディクといった新戦力が短期間でフィットし、戦力の厚みこそ増したが、相手チームを圧倒するような試合運びはできていなかった。

今節のヘタフェ戦は、確かにELから中2日(移動を含めると中1日に近い)というコンディションに不安を抱えた状態での試合ではあった。

しかし、相手は4試合で11失点を喫し、19位に沈んでいるヘタフェであり、来期のCL出場権を狙うチームとして格の違いを見せつけるべき試合であったと言える。

要因は最終ラインとサイドでの組み立てを狙われていること

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レアル・ソシエダは、激しい守備とポゼッション志向のチームだ。

GKもゲームの組み立てに参加し、ディフェンスラインでボールを回しながらサイドチェンジなどを織り交ぜて攻撃の糸口を見出していく。

しかし、今季はその部分で物足りなさを感じる。

というよりも、最終ラインやサイドバック、サイドハーフがボールに触れる瞬間をハイプレスで狙われ、繋ぎきれずに「途中で引っかかってしまう」のだ。

GKのアレックス・レミロは足元も上手く、相手FWにプレシャーを掛けられても落ち着いて味方DFにボールを供給できる。

マルティン・スビメンディやミケル・メリーノ、ブライス・メンデス、ダビド・シルバといったスペイン代表クラスは当然素晴らしいスキルを持ち、相手のプレッシャーをかわすことも苦にしない。

サイドバックのアンドニ・ゴロサベルやアイヘン・ムニョスもそれほど足元が下手な選手というわけではない。

しかし、結果的に相手チームのプレスをかいくぐれず、必然的に攻撃の手数が減ってしまっているのだ。

「プレスをかいくぐれば一気にチャンスとなる」ことを知っているからこそ、あえて最終ラインや中盤でボールを繋いでいるわけだが、「あと少し」精度が足りていないのだ。

バルセロナのレベルまで(もしくはそのレベルの近くまで)ポゼッション力を高めることができれば、一気に攻撃力は増すはず。

レアル・ソシエダは昨季も38試合で40得点と1試合1得点ペースでしか得点を奪えていないが、その前年の2020—2021シーズンは59得点を挙げている。

その違いはポゼッション力であり、上手くいくかどうかは紙一重なのだ。


(次のページ「連携が深まれば一気に得点が増える可能性あり」へ続く)

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