佐野海舟と佐野航大が日本代表にもたらす大きな影響、アメリカ遠征で必要不可欠な選手を目指す

佐野海舟(写真:SportsPressJP/アフロ)

佐野海舟(写真:SportsPressJP/アフロ)
9月7日、アメリカのオークランド・コロシアムで「メキシコ代表対日本代表」の一戦が行われる。

日本代表は中2日で9月10日にも同じアメリカ国内のロウアードットコムフィールドでアメリカ代表と対戦する。

この2連戦は北中米W杯に向けて重要になる遠征であるため、収穫のある試合にしたいところだ。

佐野兄弟がフィットすれば日本代表に大きな影響をもたらす

今回のアメリカ遠征ではCBやボランチの常連メンバーが怪我のため未招集(町田浩樹や高井幸大、田中碧、守田英正)となっているため、特に代わりとなる選手への期待が高まる。

ボランチに関してはキャプテンの遠藤航と佐野海舟が主軸となるだろう。

佐野はW杯アジア最終予選のインドネシア戦で抜群の存在感を放ち、代表常連メンバーとなったが、守田英正を押しのけスタメンとして出場し続けるためにはさらなるアピールが必要となるだろう。

このアメリカ遠征の2試合でハイレベルかつ安定したプレーができれば、日本代表の主軸となれるはずだ。

もう1人、日本代表に大きな影響を与えそうな選手が存在する。

それが佐野海舟の実弟である佐野航大(21)だ。

兄とは違い1つのポジションのスペシャリストというわけではなく、シャドーやWG、ボランチ、時にはCBをも務められるユーティリティさがある。

日本代表の主要フォーメーションである「3-4-2-1」であれば、WBでもプレー可能となるだろう。

W杯本番では、怪我やコンディション不良、退場や累積警告などにより特定のポジションの選手層が薄くなる可能性がある。

そのために最低1人はユーティリティな選手を選出するのが有効な手段となるが、佐野航大はその役割で選出される可能性があるわけだ。

旗手玲央という同じく多くのポジションで出場できるライバルもいるため(今回のアメリカ遠征には未招集)、このアメリカ遠征でアピールできるかどうかは佐野の今後に大きな影響をもたらすことだろう。

もしも今後10ヶ月で旗手を超えるような実力を身につけ経験値も高められれば、日本代表に「どこかのポジションでトラブルがあっても佐野航大がいるから大丈夫」という大きな安心感をもたらせるだろう。

果たして佐野兄弟は日本代表のアメリカ遠征で存在感を高められるのか。

2人のプレーに注目だ。