レアル・ソシエダのサディクが怪我でメキシコ&アメリカ遠征不参加に、攻撃陣の選手層が一気に不安な状態に
ウマル・サディク(Photo by Soccrates Images /Getty Images)
7月30日、レアル・ソシエダはメキシコ&アメリカツアーに参加する28名のメンバーを発表した。
日本代表MF久保建英を筆頭に、キャプテンのオヤルサバルやスペイン代表MFスビメンディやミケル・メリーノといった主軸メンバーが順当に招集された一方で、今季のCFの軸として期待されているウマル・サディクが不参加となった。
ソシエダは8月3日にアトレティコ・マドリード、6日にベティスと対戦する。
11か月ぶりに復帰したサディクが右大腿二頭筋に違和感でツアー不参加に
昨季ライプツィヒからのレンタルでプレーしたセルロートがビジャレアルに完全移籍し、CFの枚数が足りないという意見もあったが、期待のFWが右ひざ前十字じん帯の断裂から復帰したことで問題は沈静化していた。
昨季移籍金2000万ユーロ+インセンティブ500万ユーロというクラブ史上最高額で獲得したウマル・サディクが完全復活したのだ。
サディクは7月25日に行われたスポルティング戦と29日のレバークーゼン戦で実戦復帰し、まずまずのプレーを見せていた。
このまま主力組と共にメキシコとアメリカへの遠征に参加し、コンディションを高め連携を磨いていくはずだった。
しかし、サディクは右大腿二頭筋に違和感があるとのことで、ツアーには参加せずスペインに残りトレーニングをすることになったのだ。
大怪我を負った後、徐々に出場機会を増やしトップコンディションを維持しているキャプテンのオヤルサバルは、計算できる選手として今季も主力でプレーするはずだが、復帰後すぐに足に違和感を感じてしまったサディクに関しては、クラブ側も不安を感じているはずだ。
サディクがもしも何度も小さな怪我を繰り返したり、再び大きな怪我をしてしまった時は、明らかにCFが手薄となってしまう。
現状のメンバーで言えば、昨季リーグ戦23試合出場で1得点に終わったカルロス・フェルナンデスがファーストチョイスになってしまうわけだ。
解決策は補強か2トップへのフォーメーション変更
サディクのコンディションに不安がある以上、何かしらの対策を講じる必要があるのは間違いない。
今季レアル・ソシエダは、ラ・リーガや国王杯だけでなくCLにも参戦するため、選手層を厚くしておかなければならない。
そのためには、やはり補強を敢行しCFの枚数を1枚増やすべきだろう。
サディクが問題なくプレーできたとしても、年間50試合レベルでハイクオリティーなプレーを継続できる可能性は低い。
そのため、最低でもセルロートクラスのCFを1人獲得しておくべきだと言える。
もしも良いCFを獲得できなければ、「2トップ」に変更するという選択肢もある。
2トップならば、オヤルサバルや久保建英、アリ・チョーなどもプレー可能であるため、カルロス・フェルナンデスを含めてローテーションさせることができるはずだ。
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