エムバペ加入も絶対的な強さを見せられないレアル・マドリードはこのまま沈むのかそれとも・・・
キリアン・エムバペ(写真:ロイター/アフロ)
パリSGからレアル・マドリードに移籍を果たしたエムバペだが、今季はこれまで期待されたような活躍を見せていない。
8得点2アシスト(内PKで3得点)は一般的な選手であれば大活躍だが、鳴り物入りで加入したエムバペにとってはシーズンイン失敗と判断できる。
そしてエムバペ加入によってチームにも良い化学反応が起きず、レアルは現在低迷中だ。
エムバペ加入で昨季の強さが消えてしまったレアル
2023-2024シーズンのレアル・マドリードはまさに「王者」の強さだった。
開幕から5連勝と好スタートを切ったレアルは、第6節でアトレティコ・マドリードに敗れたものの、その後はリーグ戦で一度も負けることなく(32試合連続無敗)ラ・リーガのチャンピオンに輝いた。
2位のバルセロナに勝ち点10差を付けるなど圧倒的な力を示したレアルは、CLも制し王者としての存在感を放った。
しかし、今季はこれまでラ・リーガで7勝3分1敗で勝ち点24の2位となっている。
1位のバルセロナとはすでに勝ち点差9となっており、かなり厳しい状況だ。
CLではさらに状況が悪い。
第2節のリール戦、第4節のACミラン戦で敗戦を喫しており、36チーム中17位に沈んでいるのだ。
戦力としてはエムバペの加入で間違いなくUPしたレアルだが、その調律は完成していない。
エースのヴィニシウスとエムバペとの連携がうまくいかず、どこか波に乗り切れていない状況だ。
とりわけバルセロナ戦の0-4と5日に行われたCLのミラン戦の1-3の敗戦は、チームの雰囲気を重くする試合となった。
エムバペ加入に伴いベリンガムが一列ポジションを下げたことで、逆にチームとしての怖さが減ってしまったことが原因であるといえる。
しかし、ヴィニシウス、エムバペ、ロドリゴと前目の選手が多い現時点では、再びベリンガムを前目のポジションに移すことはできない。
第12節のバレンシア戦が記録的大雨の影響で中止となったことで、日程はよりタイトになった。
レアルは疲労を抱えながらチームとしての調律を整えていかなければならないわけだ。
バロンドール授賞式のボイコットなど精神的な面でも負担がかかっているのも事実だ。
果たしてレアルはここから再び王者らしく連勝街道を進んでいけるのか、今後の戦いに注目だ。
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