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長谷川唯(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

「パリ五輪」なでしこジャパン、スペインに完敗も悲観する必要はなし!メダル獲得が現実的な目標である理由

長谷川唯(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
7月25日、パリオリンピックのサッカー女子競技が行われ、グループCのなでしこジャパンは世界ランキング1位のスペインと対戦し、1-2で敗れた。

この試合では、清水梨紗が65分に右ひざを痛め負傷交代している。

攻撃の要なだけにこの負傷はなでしこジャパンにとってかなり痛いといえる。

長谷川唯が11人いるかのような錯覚を起こすほどレベルの高かったスペイン代表

世界ランキング7位であり、メダル獲得を目指すなでしこジャパンだが、スペイン代表は格が違った。

スピードが速く、体も強く、何よりテクニックに秀でる選手が非常に多かったスペイン代表。

藤野の素晴らしいFKで先制点は挙げたものの、その後は完全に試合を支配され逆転を許す。

変幻自在な組み立てと攻撃の前に防戦一方となったなでしこは、組み立てもうまくいかずほとんど有効な攻撃ができなかった。

実力の違いは明白で、10回戦って1回勝てるかどうかといった差があると言っても過言ではないだろう。

スペインに完敗もメダル獲得は十分に可能

スペイン代表との試合だけをみれば、「なでしこジャパンのメダル獲得は難しいか」と感じるかもしれない。

しかし、実際には十分に可能性はあるといえる。

なぜならば、「スペイン代表があまりにも強すぎる」「グループリーグで2位となれば決勝トーナメントでスペインとは逆のブロックに入れる」という状況だからだ。

つまり、グループリーグの残り2試合に勝利し2位通過を決めれば、決勝までスペインと対戦することがないわけだ。

また、もしもグループリーグで3位となってしまっても、まだ可能性は残る。

今大会は4チーム3グループで行っているため、各グループ3位のうち2チームは決勝トーナメントに進出できる。

大事な初戦を落としたとはいえ、まだまだメダル獲得の可能性は残されているわけだ。

清水梨紗の抜けた穴を高橋はなが埋められるか。

そしてDFからの組み立てをいかに改善できるかなど課題は多いが、勝負強いなでしこジャパンならばきっと乗り越えてくれるはずだ。

なでしこジャパンは7月29日にブラジル代表(世界ランキング9位)と対戦する。

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