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パリオリンピック男子サッカーのオーバーエイジは板倉、遠藤、谷口、守田が最終候補に

写真:板倉滉(7044sueishi/アフロ)

7月3日に発表されることが決定したパリオリンピック男子サッカー代表メンバーだが、オーバーエイジの最終候補に板倉滉(27)、遠藤航(31)、谷口彰悟(32)守田英正(29)の4名が選出されていることがわかった。

すでに各所属クラブとの交渉は終わっており、期日ギリギリまでコンディションや移籍状況の兼ね合いを踏まえたうえで最大3名の選手を決定させることとなる。

A代表の主力招集となれば大幅戦力UPも若手育成の機会損失という懸念も

オリンピック世代である久保建英(23)の招集が見送られたことで懸念されているオリンピック代表の戦力だが、板倉や遠藤、谷口、守田といったA代表の主力たちの中から3名が招集となれば大幅な戦力UPになることは間違いない。

CBとボランチが安定すれば、チームが大崩れすることはないため、経験豊富な実力者が加わることでチームの安定感は飛躍的に高まることだろう。

ただし懸念もある。

例えば板倉や谷口がオーバーエイジで招集されれば、高井幸大や西尾隆矢、チェイスアンリといった期待の若手選手たちが未選出となったり出番が大幅に削られたりといったリスクがある。

遠藤や守田に関しても同様で、キャプテンの藤田譲瑠チマはなんとか出場機会を確保できる可能性が高いが、山本理仁や松木玖生といった選手たちは多くの時間をベンチで過ごすことになるかもしれない。

23歳以下でA代表に食い込んでくる選手がほとんどいない現状を踏まえると、オリンピックでのオーバーエイジ枠の活用は日本サッカー界にとって凶と出る可能性もあるわけだ。

また、招集される本人たちにもリスクはある。

オリンピックのグループリーグが行われる7月下旬は、欧州の各クラブがシーズン前のキャンプを行う時期だ。

板倉や遠藤、守田に関してはレベルの高いクラブでプレーしているため、キャンプに参加できなければレギュラーの座を奪われかねない。

日本サッカー界にとってオリンピックの重要性が以前ほど高くない現状を踏まえれば、無理に3人のオーバーエイジの招集をしなくても良いともいえる。

果たしてこの4人の中で誰がオーバーエイジ枠で選出されるのか、7月3日の発表に注目だ。

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