カスティージャデビューしたばかりのレアル中井がトップチームに昇格する可能性が高い理由
写真:中井卓大(Koji Watanabe/Getty Images)
9月26日、レアル・マドリードのカスティージャ(Bチーム)に所属する中井卓大(18)が自身のインスタグラムでカスティージャデビューを報告した。
出場は86分からの数分間のみとなり、まだまだトップチーム昇格は先のように思えるが、実はそれでも今後トップチームに登録され、ベンチ入りもしくは試合に出場する可能性は意外にも高いと目される。
その理由とは?
「カスティージャでの出場機会が少ない=トップチームに上がれない」ではない
巷では、「カスティージャでまともに試合に出場していないんだからトップチームに登録されるなんて絶対無理」といった意見が多い。
確かに、イメージ的にはカスティージャで活躍した選手がトップチームに呼ばれるといった流れを想像するが、現実は異なる。
例えばカスティージャでキャプテンを務めるカルロスドトール・ゴンザレス選手は、昨季もカスティージャで35試合に出場し10得点を挙げているが、トップチームでの出場はない。
トップチームから声が掛かるのは、あくまでもトップチームの監督を務めるカルロ・アンチェロッティに認められたカスティージャの選手のみなのだ。
したがって、「カスティージャで数多く試合に出場し活躍すること」と「トップチームへ登録されること」はあまり深い関連性がないのだ。
レアル中井がトップチームに登録される確率が高い理由
中井卓大は、年内にトップチームに登録される可能性が意外にも高いと考えられる。
トップチームでプレーする可能性はそれほど高くないかもしれないが、ベンチ入りする可能性はかなり高いだろう。
それは、アンチェロッティが中井を高く評価し、チームに有益であると考えているからだ。
インターナショナルウィークで15人が不在となった先日のレアルマドリードのトレーニングでもその期待が見て取れる。
9月22日には、スティージャの中からGKテオ・ジダンやヴィニシウス・トビアス、そして中井などが合同トレーニングに参加している。
すべてのカスティージャのメンバーが呼ばれるわけでなく、アンチェロッティが期待するカスティージャのメンバーのみがトップチームの練習に参加しているのだ。
アンチェロッティはこれまでに何度も中井をトップチームの練習に参加させている。
レアルは、すでにクロースやモドリッチの代わりが務められるチュアメニやカマビンガといった選手がいる。
しかし、チュアメニもカマビンガも、モドリッチとは少しタイプの異なるMFだ。
アンチェロッティは中井に、チュアメニもカマビンガとは違う「モドリッチの様な役割を担えるのでは?」といった期待を持っている可能性が高いのだ。
実際にアンチェロッティは、期待のカスティージャの選手を積極的にトップチームのベンチに置いている。
過去2シーズンでを見ても、15人以上のカスティージャ所属の選手がトップチームに登録され、ベンチ入りしている。(試合に出場している選手も複数いる)
したがって、現時点でそれほどカスティージャでの出場時間が長くなくても、中井が今後トップチームに登録されベンチ入りする可能性は高いと言えるだろう。
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