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日本史上最高のドリブラー、三笘薫が日本代表でさらに別格の存在になる為に必要なこと

写真:三苫薫(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
カタールW杯もベスト4が出揃ったが、日本代表もドイツやスペインを破りベスト16に進出するなど少なからずこの大会を盛り上げることができた。

板倉滉や堂安律など、かなり評価を高めた選手もいたが、やはり1番は三笘薫だろう。

日本史上最高のドリブラーは、今後の日本代表の顔として、さらなる成長が期待されている。

三笘薫がワンランク上の選手になるために必要なこと

現時点で三笘薫は、かなり選手として高いレベルに到達していると言える。

川崎フロンターレで活躍していたころとは体つきがまったく違い、プレミアリーグ仕様の体となっている。

ドリブルに関してはすでに世界でもトップクラスの実力を持ち、常に周囲の状況を見ながらプレーできるため、ドリブルだけでなくチャンスメイクも数多くこなせる。

おそらく現時点でビッグクラブに移籍したとしても、世界トップクラスのライバルがいない限りはある程度の出場機会は得られるはずだ。

しかし、三笘のポテンシャルを考えると、さらにもうワンランク上の選手になることを期待してしまう。

右45度からの外に巻くシュートを磨く

三笘は左サイドの選手であり、攻撃時にエリア内にドリブルで侵入しシュートもしくはパスを選択する。

もしくはボールを一度味方に預けてエリア内でリターンをもらい、そこからドリブルやシュートを行う。

その際に、最もシュートを打つのに適しているのが「右45度」の角度だ。

フランス代表のエムバペがこの角度が得意な選手だが、まさにイメージ的にはあのようなシュートだ。

相手のマークを半歩ずらして外に巻いて逆サイドのゴールネットにシュートをする形を徹底的に練習しモノにすれば、プレミアリーグであっても得点を量産できるはずだ。

このシュートが脅威になると、シュートフェイントの効果も抜群となる。

シュートフェイントから三笘が最も得意とする縦への突破がより活きてくるはずだ。

外に張るプレー以外の選択肢を増やす

現在の三笘は、タッチライン際に張った状態でボールを受けることが非常に多い。

基本的には、守備時と攻撃時で上下運動を繰り返している形だ。

しかし、守る方としてみれば、中に入って来る可能性が低いので、縦への突破に集中することができる。

これでは、いかに縦へのドリブルが得意な三笘でも、活躍に限界があると言えるだろう。

例えば、あえてスタートポジションよりも3メートル中にポジションを取り、味方が前を向いた瞬間に外に開く動きをしてみたり、外でボールをもらった際に、縦のドリブルを餌にしてカットインし、シュート(もしくはFWとの縦のワンツー)などを増やしていくだけでも、選手としての怖さが増すはずだ。

日本代表には、鎌田大地や久保建英といった流動的に動けるトップ下の選手がいる。

瞬間的に三笘が中にポジションを取り、空いた左サイドのスペースに鎌田や久保が流れるといった流動性を作り出すことができれば、より日本代表の攻撃力はUPすることだろう。

はたしてプレミアリーグのブライトンでどれほどの成長を見せてくれるのだろうか。

期待は高まるばかりだ。

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