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「カタールW杯」三苫薫が体調不良でブライトンの試合を欠場も代表合流の遅れが足首の状態は上向きへ

写真:三苫薫(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
日本代表MFの三苫薫は、体調不良により11月13日の「ブライトン対アストンヴィラ」の一戦を欠場した。

当初はこの試合後にW杯に向けた日本代表の活動に合流予定であったが、合流の予定を延期することとなった。

「怪我の功名」体調不良が三苫薫は足首の回復ができる

三苫自身は、W杯による中断前最後の試合に出場できなかったことを悔やんでいることだろう。

ここ数試合スタメンで出場できていただけに、このアストンヴィラ戦でも活躍してクラブに貢献したかったはずだ。

しかし、カタールW杯でベスト8進出を目指す日本代表にとっては、この体調不良がポジティブに働く可能性もある。

もちろん、「病気で熱がある」という体調不良を回復させなければならないのだが、2~3日程度で体調が良くなれば、十分にW杯には間に合うだろう。

新型コロナウイルスによる発熱であれば、回復まで時間が掛かり後遺症の心配もあるためかなりの痛手だが、今のところそういった発表はされていない。

そして、数日間プレーができないことは、痛めている足首を回復できるというポジティブな要素でもある。

11月9日に行われたリーグ杯3回戦のアーセナル戦では、素晴らしい得点を奪うなど大活躍したが、10月14日のブレントフォード戦で痛めた右足首の状態は完全ではなく、痛み止めを飲みながらプレーを続けている状態なのだ。

それゆえに、体調の回復と併せて足首の回復に当てられるこの数日間は、三苫のW杯と日本代表にとってプラスの効果をもたらすかもしれない。

日本代表のスタメン奪取には、17日のカナダ戦でインパクトを残す必要がある

日本代表は、続々と選手たちがカタールに集まってきているが、17日にカナダとの親善試合を行い本番を迎えることとなる。

従来のW杯であれば、事前合宿によるチーム力の確認を行う試合となるが、今大会は異例のシーズン途中での開催となるため、「調整」といった意味合いが強くなるだろう。

しかし、スタメンが完全に固まっていないポジションについては、候補となる選手のアピールが必要になる試合であるともいえる。

三苫が務める攻撃的な左サイドは、まさにスタメンが定まっていないポジションの1つだ。

現状ではアメリカ戦で鎌田や伊東、前田といったスタメン有力の選手たちと良い連携を取っていた久保建英が優勢との見方が強いが、カナダ戦で三苫がインパクトあるプレーをすれば、スタメン候補筆頭になれるはずだ。

仮に体調の回復が遅れドイツ戦のスタメンを久保に譲る形になったとしても、三苫であれば途中出場でビッグインパクトを残し、2戦目以降でスタメンを奪うことも可能だろう。

今回の体調不良が吉と出るか、凶と出るか、注目だ。

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