三笘薫が今夏移籍する可能性はどの程度なのか。カギになるのはジャパンツアーと腰の怪我
三笘薫(写真:ロイター/アフロ)
6月18日、プレミアリーグが2024-2025シーズンの日程を発表した。
8月16日に行われるマンチェスター・ユナイテッド対フラムの一戦で開幕となる。
プレミアリーグといえばブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(27)の去就が注目されているが、果たして今夏ビッグクラブに移籍する可能性はあるのだろうか。
今夏三笘がビッグクラブに移籍する可能性は低い
結論から先に言えば、三笘が今夏ブライトンから移籍する可能性はかなり低いといえる。
考えられる理由は3つ。
1つめは「ジャパンツアー」だ。
ブライトンは新シーズン開幕前の7月24日に日本で鹿島アントラーズ、28日に東京ヴェルディと親善試合を行う予定となっている。
冒頭でも挙げた通りプレミアリーグは8月16日に開幕となっており、ブライトンは8月17日にアウェーでエバートンと対戦する。
ジャパンツアーは当然ながら三笘が主役であり、観客のほとんどが「ブライトンの三笘」を観にやってくる。
もしも三笘が他のビッグクラブに移籍し日本に来ないとなると、間違いなく白けたツアーとなってしまう。
ジャパンツアー後に移籍をする可能性もあるが、開幕3週間を切ったタイミングで移籍をするのはかなりリスキーとなる。
2つ目は「腰の怪我」だ。
三笘はシーズン後半に腰を負傷し、一足早くシーズンを終えている。
今夏にはプレー可能な状態となっているはずだが、移籍金は4500万ユーロ(約73億円)とかなり高額だ。
怪我明けでどこまでコンディションを戻せるか不透明な選手に大金を支払うのは、クラブにとって大きなリスクとなる。
そのため、各ビッグクラブは今夏オファーせず、冬の移籍市場まで三笘のプレーをチェックしながら正式なオファーをするかどうかを決めるのではないか。
3つ目は、ブライトンの戦力的な問題だ。
今季のブライトンは左WGの三笘と右WGのマーチの負傷離脱が響き低迷した。
アンス・ファティはレンタルバックされるが、左WGはアディングラやジョアン・ペドロ、エンシソなどもプレーできる。
さらには有望な若手選手として知られ左WGを主戦場とするガーナ人のイブラヒム・オスマン(19)も獲得しており、今夏加入する予定だ。
しかし、どの選手もまだ完成された選手とはいえず、攻撃面と守備面を含めたトータルレベルでは三笘には及ばない。
そのため、ブライトンはシーズン前半は三笘を使いながらも若手の成長を期待するといった考えを持っているかもしれない。
デ・ゼルビ監督が去ったとはいえ、戦力的にはプレミアリーグ6位以内を狙えるだけに、三笘の力が必要という側面もあるはずだ。
果たして三笘はブライトンに残留し冬の市場で移籍することになるのか。
はたまた噂されるプレミアのクラブやバルセロナといったビッグクラブへと移籍することになるのか。
今後の動向に注目しよう。
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