ブライトン監督がエースのトロサールをメンバー外に、名実ともにエースとなった三笘に掛かる期待
写真:三苫薫(提供:REX/アフロ)
1月14日、プレミアリーグ第20節「ブライトン対リヴァプール」の一戦が行われるが、前日会見で驚きの事実がロベルト・デ・ゼルビ監督から発せられた。
クラブのエースとして活躍してきたレアンドロ・トロサールをリヴァプール戦でメンバー外にすると決断したのだ。
英メディア『EXPRESS』は、「トロサールは三笘にその地位を奪われた」と綴っており、今後は三笘薫がブライトンのエースとなる可能性が高くなった。
絶対的エースから左WGを奪い取った三笘
シーズン開幕当初の段階で、「数ヶ月後に三笘薫がトロサールのプレーする左WGのレギュラーになっているはず」と言ったならば、99%のブライトンファンは「まさか、ありえない」と笑ったことだろう。
しかし、実際にそれは起こった。
シーズン序盤はトロサールの控えとして試合終盤に10分程度出場する程度だった三笘だったが、徐々にその存在感を高め、新監督に代わると一気に左WGのレギュラーに昇格した。
すぐさま得点やアシストを重ねたことで、左WGのポジションの絶対的な存在となったのだ。
今では三笘がボールを持ち前を向いて仕掛ける瞬間にサポーターが歓声を上げるほど、注目の選手として認知されている。
これに対して、トロサールは徐々にクラブでの序列が下がっていった。
三笘が左WGのスタメンでプレーしてからは、ワントップのポジションにトロサールが入り、「共存」していたが、適正的に合っていないのは明らかだった。
十分に相手チームに対する脅威とはなっているが、昨年の10月1日に行われたリヴァプール戦でハットトリックを決めた時の様な迫力はない。
やはりトロサールはWGやセカンドストライカーのポジションが合っているのだろう。
トロサールは今冬の移籍がほぼ確定、三笘はエースとして期待される
以前から移籍の噂があったトロサールは、今回のベンチ外騒動により今冬の移籍がほぼ確定となった。
今後ワントップはおそらく年末から頭角を現してきた18歳のエバン・ファーガソンが務めることになるだろう。
そして、三笘はトロサールの移籍によって、名実ともにブライトンの「エース」としてプレーすることになる。
カイセドやソリー・マーチ、マクアリスター、グロス、エストゥピニャンといったスター選手はいるが、最も期待ができ華のある選手は間違いなく三笘だろう。
しかし、イングランドのサポーターは抜群に目が肥えている。
少しでもエースとしてそぐわないプレーを三笘がしようものなら、すぐに期待はブーイングに代わるはずだ。
そういった意味でも、14日のリヴァプール戦は大きな意味を持つことになる。
果たしてブライトンの新エースとしてチームを勝利に導くことができるのか。
三笘のドリブルに期待が集まる。
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