日本代表の左WB争い明暗分かれる!三笘薫が復帰目途立たず中村敬斗は10試合6得点!

写真:REX/アフロ

三笘薫(写真:REX/アフロ)
日本代表選手の多くが今季も欧州各国のリーグで活躍しているが、左WBの序列を争う三笘薫と中村敬斗に関しては明暗がくっきりと分かれている状況だ。

短期間の離脱と思われていた三笘は復帰できず2か月が経った。

これに対して中村はフランス2部リーグながら10試合で6得点2アシストを記録するなどチームにおける存在感が抜群だ。

三笘不在も中村の存在感で日本代表の左サイドの不安は軽度なものに

カタールW杯以降左サイドにおいて絶対的な存在だった三笘薫だが、2025年はその存在感が薄れている。

度重なる負傷によって代表に招集されること自体が珍しく、2025年は3試合の出場に留まった。

そんな1年の間に台頭してきたのが中村敬斗だ。

2025年は8試合の代表戦に出場し、2得点1アシストという記録だった。

数字的には派手さはないが「存在感」は抜群で、「三笘不在で戦力ダウン」といった印象を抱くことはほとんどなかった。

むしろ攻撃時におけるインパクトは三笘以上と言っても過言ではなく、左WBだけでなく左シャドーとしても高い序列であるといえる。

選手層といった意味で三笘不在は痛手だが、中村が良いコンディションで北中米W杯を迎えられれば日本代表の不安感はそれほど大きくはならないだろう。

三笘のコンディションが戻ればハイレベルなローテーションが可能に

前述した通り中村が台頭しレギュラーとして頼もしいプレーができるようになたことは喜ばしいことだが、北中米W杯でベスト8以上を目指すならばやはり三笘という戦力は必要不可欠だ。

WGとして一定以上の攻撃力を有しながらも献身的な守備と豊富な運動量を兼ね備えている選手は世界を見渡してもそれほど多くはない。

「三笘先発→後半途中から中村」

「中村先発→後半途中から三笘」

「三笘先発、中村温存」

「中村先発、三笘温存」

2人が良いコンディションでW杯を迎えられれば、上記のようにハイレベルなローテーションが可能となる。

ローテーションできれば疲労を最小限に抑えられ、ベスト8を懸けた試合やそれ以上の舞台においても左サイドのクオリティを維持できるはずだ。

日本の左サイドを担う三笘と中村がベストな状態でW杯を迎えられるかどうかが、大きなポイントとなるのは間違いないだろう。