久保建英の11月シリーズ招集はコンディション悪化のリスクあり!ソシエダ&日本代表にとって「悪手」である可能性も

久保建英(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

久保建英(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
11月シリーズ(ガーナ戦、ボリビア戦)に臨む日本代表メンバーが6日に発表されたが、後藤啓介や北野颯太といった初召集メンバーが注目されると同時に、「久保建英の招集」に驚きを隠せなかった人も多かったはずだ。

長らく足首の状態が万全ではない久保をこの11月シリーズに招集することは、レアル・ソシエダと日本代表双方にとって「悪手」になってしまうのではないか。

「現状50%」と公言する久保を11月シリーズに招集

久保建英はすでに日本代表において主力となっており、そのネームバリューは代表でも3本の指に入る。

コンディションが悪くなければ間違いなく毎回招集されるべき選手ではあるが、この11月シリーズに限れば「悪手である」と言わざるをえない。

本人は「現状は50%」「練習を休み様子を見ながらやっている」と公言している。

11月1日のビルバオ戦の後半途中から復帰を果たしまずまずのプレーを見せたが、本来のコンディションに戻っているとは言い難い。

そのため、森保監督はこの11月シリーズに久保を招集すべきではなかったのではないか。

このインターナショナルウィークを怪我の回復とフィジカルコンディションの調整に充てることで、11月22日のオサスナ戦から最高のコンディションで臨めるはずだ。

もしも11月シリーズの対戦相手がブラジルやアルゼンチン、スペイン、オランダ、イングランドといった強豪国であったならば多少無理をしてでも招集するのは「あり」だが、2連戦の相手は73位のガーナと76位のボリビアだ。

確かにアフリカ勢や南米勢と対戦することは経験値として貴重だが、両国とも強豪国ではないため無理をする必要性はそれほど感じない。

そのため、久保はガーナ戦の後半途中まで(60分程度)の出場に留め、ボリビア戦を含めW杯までに急成長する可能性のある佐藤龍之介や北野颯太にチャンスを多く与えるべきだろう。

久保に関しては決して2試合で90分を超えるような起用をしないように配慮したいところだ。

2026年に入れば、現在怪我やコンディション不良で戦列を離れている三笘薫や伊藤洋輝、守田英正、伊東純也、高井幸大といった選手たちも日本代表に招集されるだろう。

左ヒザ前十字靭帯断裂の町田浩樹と手術後無所属が続いている冨安健洋に関してはまだまだ時間がかかりそうだが、三笘らが復帰すれば確実に日本代表は強さを増す。

その際に久保が万全のコンディションならば、北中米W杯に向け必ず勢いが生まれるはずだ。