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久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

ソシエダがレアル・マドリードと対戦!フォーメーション変更&久保トップ下起用という選択肢も

久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
開幕からの4試合で勝ち点わずか「4」とスタートダッシュに失敗をしたレアル・ソシエダだが、9月14日に行われる第5節で昨季王者のレアル・マドリードとホームで対戦する。

代表戦で活躍した久保建英が古巣であるレアルとの試合で活躍できるのかにも注目が集まる。

ソシエダは最悪な状況も浮上への可能性も残されている

すでにアイスランド代表でもプレーしてるオーリ・オスカルソン(20)は、186㎝の決定力のあるFWで、新加入ながらオヤルサバルが負傷し選手層の薄くなった今のソシエダではファーストチョイスとなるであろう選手だ。

同じく新加入選手のルカ・スチッチ(22)も十分に戦力となる逸材だといえる。

スチッチもすでにクロアチア代表としてプレーしており、長身ながらテクニックに優れ得点力もある選手だ。

即戦力として獲得したセルヒオ・ゴメスとハビ・ロペスは、しっかりとチームに溶け込んでいる。

ル・ノルマンやミケル・メリーノが移籍し、トラオレ、ブライス・メンデス、オヤルサバル、ザハリャンらが負傷離脱していることから間違いなくソシエダは厳しい状況ではあるが、新戦力と既存戦力をフル稼働させれば、まだラ・リーガ上位に食い込める可能性は残されているといえるだろう。

ただし、それは「現在の戦い方を変えること」を前提とした未来となる。

低迷している現在のソシエダは、選手層の薄さという問題だけでなく、機能不全に陥っていることが最も大きな問題だ。

ポゼッションとは名ばかりで、ただDFラインでボールを繋いでいるだけであるため、攻撃の回数が壊滅的に少ない。

選手の流動性がないため、高確率でSBのところで手詰まりになり相手に奪われるか苦し紛れのパスを出し相手ボールになってしまうわけだ。

そこで考えられる改善策が、「4-4-2」のダイヤモンド型へのフォーメーション変更だ。

ダビド・シルバがソシエダに在籍していた際に使用していたフォーメーションであり、このフォーメーションならばDFから中盤へのパス供給もスムーズになり、攻撃の幅が広がる。

ダビド・シルバありきのフォーメーションだったが、ソシエダには久保建英というクラックがいる。

右WGで突出したパフォーマンスができるのは周知の事実だが、久保は優秀なトップ下の選手でもある。

ミケル・メリーノが去りブライス・メンデスが負傷離脱している今、ゲームを作れる選手は久保しかいない。

セルヒオ・ゴメスやスチッチといった新戦力たちも一定以上のゲームメイク力はあるが、今節のレアル・マドリード戦を含めラ・リーガ上位を目指すためにはやや物足りないといえる。

このクラブの柱であるスビメンディと久保を縦関係にし、距離の近い場所でプレーさせれば、安定感が大幅に増すことだろう。

両サイドのMFにセルヒオ・ゴメスとスチッチを配置すれば、かなり魅力的な中盤のスカッドとなる。

ベンチに左MFでプレー可能なバレネチェアとMFであればどこでもプレー可能なトゥリエンテスが控えていれば、後半も中盤のインテンシティをある程度保つことができる。

2トップでオスカールソンとベッカーを並べれば、久保からのパスの選択肢も増えチャンスが作りやすくなるはずだ。

選手層は大きな不安要素だが、久保がトップ下を務めることで機能不全に陥っていた中盤を蘇らせることが可能となるだろう。

また、バレネチェアがすでに練習に復帰しているというのもプラスポイントだろう。

レアル・マドリード戦でスタメン復帰するかどうかはわからないが、違いを作れる選手なだけに、久保とのコンビでチャンスを作ってもらいたいものだ。

果たしてアルグアシル監督はこれまでの「4-3-3」を変えてレアル・マドリード戦に臨むのか、その采配に注目だ。

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