
「久保建英」ソシエダからのステップアップ移籍が意外にも高確率である理由
久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
レアル・ソシエダに所属する久保建英(24)の去就が注目されているが、ジョキン・アペリバイ会長が売却する考えがないことを公表したことで移籍の実現度が低いといった印象が強まっている。
しかし、久保に設定されている移籍解除金は6000万ユーロだが、実際にはそれ以下の金額でもソシエダ側が交渉に応じる可能性が高い。
近年ソシエダから契約解除金満額で移籍した選手はいない
移籍解除金が設定されていると、その金額以上でのオファーがなければ移籍ができないといったイメージがあるが、実際にはあくまでも目安であり、交渉によってその金額以下で移籍が確定するケースの方が圧倒的に多い。
アレクサンドル・イサク(ニューカッスル)
契約解除金9000万ユーロ→移籍金7000万ユーロ
ミケル・メリーノ(アーセナル)
契約解除金6000万ユーロ→移籍金3200万ユーロ+オプション500万ユーロ
ル・ノルマン(アトレティコ・マドリード)
契約解除金6000万ユーロ→移籍金3450ユーロ+オプション500万ユーロ
このように、ここ数年でソシエダからステップアップ移籍をした選手たちも、移籍解除金満額での移籍はしていない。
つまりは「交渉次第」であるわけだ。
ソシエダは経営縮小により選手売却には積極的
ソシエダは11位に終わったことで来季CLやEL、ECLといった欧州コンペティションへの参加ができない。
そのため選手の給与圧縮や主力選手の売却によって経営を維持しなければならないわけだ。
スビメンディを6000万ユーロで売却できそうな流れだが、チームを立て直すには2~3シーズン必要であることを踏まえれば、あと1~2人の主力放出は行うだろう。
チームスポンサーだった安田グループとの契約も終了しており、久保を保有するメリットは昨季よりも確実に減る。
そういった意味では、レアル・マドリードに移籍金の半分を渡すことになったとしても、久保の放出にゴーサインを出す確率は高いといえる。
さすがに2000万ユーロ~3000万ユーロではソシエダに入る金額が少なすぎるため首を縦に振るはずがないが、3500万ユーロ~4000万ユーロであれば交渉のテーブルに着くのではないか。
そういった金額で交渉が可能ならば、プレミアリーグ強豪クラブは久保獲得に積極的になるはずだ。
「CL優勝を経験したい」
久保の志の高さからすると、今夏移籍を実現させる確率はかなり高いといえるのではないだろうか。
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