
久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
4月26日、ラ・リーガ第33節「レアル・ソシエダ対レアル・マドリード」の一戦が行われる。
ソシエダの注目はなんと言っても元マドリードの久保建英だろう。
しかし、久保は2月18日に行われた第25節のマジョルカ戦以来得点がなく、不調がささやかれている。
いったいなぜ久保は得点やアシストといった結果が出せなくなったのか、その原因を見ていこう。
久保自身のコンディションの悪化
シーズン当初はフレッシュなコンディションであったため、質の高いスプリントにより前線でボールを奪いそのままチャンスを創出したり、逆サイドからのチャンスにはエリア内まで侵入したりなど、得点やアシストができるエリアでプレーする機会が多かった。
しかし、アジアカップによる心身の疲労や太ももの負傷など、久保自身のコンディションが悪化したことにより、スプリント回数も減りエリア内でプレーする回数も減ってしまった。
ソシエダ自体の不調
レアル・ソシエダ自体の不調も大きく影響しているだろう。
32試合で34失点という堅実な守備陣(リーグ3位タイ)によってある程度の勝点は確保しているが、得点は46点(リーグ7位)とあまり良いとはいえない。
4節に5得点、6節に4得点、8節に3得点とシーズン前半には攻撃陣が爆発した試合もあったが、シーズン後半はそうした試合がほとんどない。
怪我人やコンディション不良の選手の多さがチームの質を下げ、久保も良いプレーで局面を打開することはできても得点に繋がるようなプレーまではできていないのだ。
得点力のあるCFの不在
ソシエダにはワールドクラスの純粋なCFが存在しない。
シーズン序盤はオヤルサバルのプレーにキレがあり、前線で激しいプレッシャーをかけ体を張ってチャンスに繋げていた。
そんなオヤルサバルも負傷やコンディション悪化によってプレーの質は下がってしまった。
なによりオヤルサバルは元々WGの選手であり、CFタイプではない。
アンドレ・シウバは実績あるCFタイプの選手だが、シーズン序盤は怪我で不在であり、復帰後もなかなかチームにフィットできずにいる。
そしてサディクに関してはタイプ的に久保と対極に位置し連携が取れない身体能力に特化したCFである。
本来であればCFにボールを預けてリターンパスを受けて得点やアシストをしたいわけだが、現在のソシエダではそうしたプレーを多く作り出すことはほぼ不可能だ。
こうした状況を踏まえれば、今夜ホームで行われるレアル・マドリード戦も得点やアシストを記録できる可能性は低いといえるだろう。
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