
久保建英、歯に衣着せぬソシエダへの批判は移籍の暗示かそれともエースとしての苦言か
久保建英(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)
日本代表MF久保建英の発言が大きな波紋を呼んでいる。
4月20日に行われたラ・リーガ第32節「ビジャレアル対レアル・ソシエダ」の一戦は2-2の引き分けに終わった。
しかし、ビジャレアルが圧倒したものの3度もゴールが取り消しになるなど内容的にはソシエダのサッカーのレベルが疑われる試合となった。
そしてこの試合後に久保が発したコメントが波紋を呼ぶことになる。
久保は「地獄でした」「縦パスをスカスカ通される」など歯に衣着せぬコメントを残した
あまりに不甲斐ないMF含めた守備陣に思わず歯に衣着せぬ言葉が飛び出した。
試合途中で5バックにしたにも関わらず次々と縦パスを通されクロスから失点したことについて、「守備的になったにもかかわらず縦パスをスカスカ通されクロスも決められるし」と自チームを批判したのだ。
この発言はエースならではの叱咤激励のようにも取れるが、「こんなサッカーじゃ勝てるわけない」というような監督やチームメート批判にも受け取られる可能性がある。
確かに後半のソシエダは目を覆いたくなるようなサッカーをしていた。
ビルドアップの質はかなり低く、オヤルサバルのプレスによって一時はリードしたものの、その後は一気に守備的になりサンドバッグ状態となった。
効いていた前線からのプレスを放棄し重心を後ろにした判断もまずいが、「ただエリア内に選手が立っているだけ」で次々にチャンスを作られた。(失点シーンはエリア内に9人のソシエダの選手がいたにもかかわらず、エリア内の端からクロスを簡単に入れられ、ヘディングシュートを決められた)
こうしたサッカーでテクニカルかつ創造性のある久保が輝けるわけがない。
言い方は悪いが、ソシエダにとって久保は「豚に真珠」「猫に小判」のように映る。
多くのファンが思うように、久保はこの夏が移籍すべき最適なタイミングだといえるだろう。
久保自身は以前、「ソシエダを退団するなら結果を出してから」と発言しているが、残念ながら現在のソシエダの状態では来季以降もリーグ4位以内やカップ戦優勝といった「結果」は残せないだろう。
久保も今年24歳になる選手なだけに、ビッグクラブへとステップアップするならばなるべく早く移籍すべきではないか。
シーズンはまだ6試合をのこしてはいるが、ファンの注目は久保の去就に移っているのは間違いないだろう。
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