
写真:久保建英(提供:ムツ・カワモリ/アフロ)
2月24日、EL(ヨーロッパリーグ)ベスト16の組合せが決定した。
日本人選手が所属するクラブが多数勝ち残っており、注目を集めている。
もっとも注目となる対戦は、「ローマ対レアル・ソシエダ」だろう。
左利きの天才、久保建英とディバラの直接対決は必見だ。
実力拮抗のソシエダとローマ
レアル・ソシエダはグループステージを1位で通過し、ベスト16からの参戦、対してローマはグループステージでベティスに次ぐ2位で通過したため、プレーオフ(ベスト32)に回った。
しかし、その実力はかなり拮抗していると言える。
リーグは違えど、ソシエダとローマは国内リーグで3位となっている。
得点数もソシエダが32でローマが30であり、失点数もソシエダが22でローマが19だ。
得失点差はソシエダが10に対してローマが11。
戦術に違いはあれど、かなり強さの部分では似ているわけだ。
それゆえに、勝敗を分けるのは「わずかな違い」となることだろう。
「わずかな違い」を作り出せる久保建英とディバラ
両クラブには、そんな「わずかな違い」を生み出せる左利きの天才がいる。
ソシエダの久保建英とローマのディバラ。
おそらくこの2人の出来が勝敗に大きく影響するはずだ。
懸念されるのはディバラだ。
イタリアメディアの『フットボール・イタリア』は、帳簿外の給与受け取りの疑いがあるとして、調査されているという。
最悪の場合は1ヶ月の出場停止の可能性もあるとのことで、そうなれば久保との対決もなくなり、ソシエダが圧倒的に有利となる。
今季8ゴール7アシストと実績では久保を上回っている(久保は4得点5アシスト)ディバラ。
はたして天才同士の戦いは実現するのだろうか。
アルグアシル監督とモウリーニョ監督という名将同士の戦いも見物
間違いなく欧州屈指の監督であるアルグアシル監督とモウリーニョ監督。
この2人の知略戦も見どころの1つだろう。
両監督共に本気でEL優勝を狙っており、国内リーグでは来季のCL(チャンピオンズリーグ)出場圏内である4位以内を目指している。
どちらかを達成できれば、来季CLに出場できるわけだが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、2つの大会で高いレベルを保つのは容易なことではない。
両監督がこのタイトなスケジュールの中、どのような状態でベスト16の試合に臨み、どのような采配を魅せるのかにも注目だ。
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