
久保建英(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
メッシやシャビ、イニエスタ、ヤマル、クバルシといった名選手を輩出したラ・マシア(FCバルセロナの下部組織)出身である久保建英は、ラ・リーガ屈指の攻撃的MFとして知られる存在となった。
現時点でキャリアはすでに「成功」といえるものとなっているが、その圧倒的な才能を考えると「物足りない」と判断せざるをえない。
北中米W杯開幕直前の6月4日に25歳となる久保がさらに世界的な選手に成長するには、いったい何が必要なのだろうか。
WGからの脱却がキャリア好転の鍵となる
現代ではWGシステムを採用しているクラブが非常に多く、久保も多くの時間をこのポジションでプレーしている。
右WGとしての久保は、縦への突破からのクロスとカットインからのシュートのいずれもハイレベルにこなせる素晴らしい選手である。
マーカーが1人であれば好き放題できるほどその能力は高く、対戦相手は久保がボールを持った際に2人がかりで対応するケースがほとんどだ。
しかし、マークが2人付いた際の久保はそれを打破するだけの「個」はなく、途端に個人としての数字が伸び悩んでしまう。
もちろん、久保にマークが集中することでチーム全体のチャンスは増えるのだが、久保個人の活躍といった視点で考えてみると物足りなく感じてしまうわけだ。
残念ながらバルセロナのヤマルやアーセナルのサカのようなレベルの「個」は持ち合わせていない久保にとって、右WGでプレーし続けるのは得策ではないのではないか。
年齢的にも3~4年後にはスプリント回数やドリブルのキレは落ち始めるはずであり、WG的なプレースタイルのままではキャリアは好転しないと考えられる。
久保が変化させるべきは、スプリント回数を減らしそのテクニックと想像力で勝負するプレースタイルだ。
ポジションで言えばシャドーやトップ下がそのプレースタイルに合致する。
マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リヴァプール、バイエルン、ドルトムント、バルセロナ、レアル・マドリードなどトップ下やシャドーを採用しているクラブは多い。
久保のような前線のチェイシングをサボらず守備でも貢献できる左利きのテクニシャンであれば、どのビッグクラブでも重宝されるはずだ。
絶対的主力としてスタートできる可能性こそ低いが、継続的にハイレベルなプレーが維持できれば加入2年目以降で主力に定着できる可能性は高いだろう。
WGよりもゴールから近いため得点やアシストといった数字面も必然的に向上するはずだ。
スプリント回数が少なくなることで今後不安視されるハムストリングへの負担も軽減し、30代になってからもビッグクラブで活躍し続けられると考えられる。
レアル・ソシエダとの契約は2029年夏までとなるため移籍実現は一筋縄ではいかないが、ぜひ久保には北中米W杯の活躍をきっかけにビッグクラブへ移籍してもらいたいものだ。
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