
久保建英が日本選手史上最高の選手に到達するために必要な出会い
久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
2月2日、ラ・リーガ第22節「オサスナ対レアル・ソシエダ」の一戦が行われる。
20節、21節と敗戦し勝ち点を奪えていないソシエダとしては、アウェーとはいえ勝利しておきたいところだ。
この試合で最も注目される選手は、もちろん日本代表MFの久保建英だ。
組み立てのできないチームの中で孤軍奮闘中の久保
ソシエダは20チームあるラ・リーガで2番目に得点数が低いクラブだ。
堅守によって9位には位置しているものの、攻撃力は下位クラブと比較しても低いといえる。
個々を見ればオヤルサバルやバレネチェア、久保建英、ベッカー、ブライス・メンデスなどレベルの高い選手がいるが、DFラインや中盤からの組み立てのクオリティが低いためチャンスの数は極端に少ない。
久保はそんなチーム状態の中孤軍奮闘している。
今季4得点1アシストとそれなりには結果を残せているが、そのどれもが独力でもぎ取った数字であり、強豪クラブでプレーしていれば、倍以上の数字を残している可能性もある。
すでに個人としての実力は欧州でもトップクラスに達しているのだ。
戦術的にもモチベーターとしても優秀な監督との出会いで「最高の選手」に
ユルゲン・クロップが香川真司とドルトムントで出会いその才能を120%引き出したように、久保も自身の才能を余すことなく引き出してくれる監督と出会えれば、「最高の選手」となれるはずだ。
そういった意味では、グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティやアルテタ監督率いるアーセナル、シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードなどが久保が輝ける場所と言えるかもしれない。
それ以外には、久保が「いつか一緒に戦えれば」とコメントしたことがある元バルセロナのシャビ・エルナンデス氏が今後監督業を再開する際に率いるクラブも適しているかもしれない。
佐野海舟を適応させチームを躍進させているマインツのボー・ヘンリクセンも優れた戦術家でありモチベーターだ。
来夏以降ビッグクラブに引き抜かれる可能性が高いため、そのタイミングで久保を獲得してくれれば、運命的な出会いになる可能性もある。
久保個人のレベルアップも当然必須だが、最も早くその才能を輝かせるためには、やはりそうした優秀な監督との出会いが必要だといえるだろう。
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