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久保孤軍奮闘も前半で退場者を出したソシエダ、国王杯でバルサに敗北で10連勝ならず
写真:久保建英(Jose Breton/Pics Action/NurPhoto via Getty Images)
1月26日(日本時間5:00キックオフ)、国王杯準々決勝「バルセロナ対レアル・ソシエダ」の一戦が行われ、1-0でバルセロナが勝利した。
レアルソシエダは前半40分にブライス・メンデスがブスケツをスパイクの裏で踏みつけてしまい、VAR判定でレッドカードとなるなど、厳しい試合展開となった。
日本代表MFの久保建英は1人少ない中、孤軍奮闘のプレーを見せるも、後半にデンベレのゴールを許したソシエダは力尽き国王杯は準々決勝敗退となった。
ダビド・シルバとミケル・メリーノの不在が響き防戦一方となったソシエダ
ラ・リーガの首位と3位という実力のあるチーム同士の対戦ということで注目されたこの一戦。
蓋を開けてみれば一方的な展開となった。
中盤のキーマンであるダビド・シルバとミケル・メリーノを怪我で欠くソシエダは、バルセロナのハイレベルなパスワークに対抗できずカウンターに終始する。
カウンターからいくつかチャンスは作ったものの、やりたいサッカーはさせてもらえず、ブライス・メンデスの退場によりさらに劣勢となる。
前半は何とか凌いだものの、後半7分にデンベレに先制点を奪われてしまう。
久保もFKやセルロートへの絶妙パスで何とかチャンスを演出するが、得点は奪えず惜しくも準々決勝敗退となった。
特に58分のセルロートへのクロスは、複数のDFが反応できないワールドクラスのプレーだった。
押し込むだけのプレーであったため、アシスト未遂と言わざるを得ないだろう。
久保は後半33分までプレーし、ロベルト・ナバーロと交代した。
確実に選手としてのレベルが上がっている久保
試合には敗れたものの、レアル・ソシエダの中で最もバルセロナ相手に戦えていたのが久保だ。
元々テクニックは高かったが、マジョルカやビジャレアルといったクラブへのレンタル移籍を経験したことにより確実に守備の意識とプレス精度が向上し、運動量も増えた。
「レアルソシエダでの1年目はベンチが多くなる」というシーズン前の予想を覆し、クラブの主力としてプレーし続けている。
国王杯は敗退となったものの、今季はCL(チャンピオンズリーグ)出場圏内のラ・リーガ4位以内を狙える状況にあり、EL(ヨーロッパリーグ)も勝ち残っている。
次の試合は古巣であるレアル・マドリードとのリーグ戦が控えるなど、日本人選手としてトップクラスの経験を毎週積んでいる。
長らく欧州でプレーしているが、久保はまだ21歳。
さらに成長しワールドクラスの選手として活躍する久保に期待しよう。
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