日本の至宝の弟もまた逸材、久保建英の弟瑛史がソシエダ下部組織でゴールを決める
写真:久保建英(Jose Breton/Pics Action/NurPhoto via Getty Images)
1月22日、日本代表MF久保建英の弟である久保瑛史が、レアル・ソシエダの下部組織(U-16のカデーテ)の第16節アベチュコ戦にスタメンで出場し、ゴールを決め勝利に貢献した。
中盤のアンカーのポジションで躍動するそのプレーは、兄である建英にどことなく似ているが、右利きであることからもまた違った魅力のある選手に育っている。
また1人、有望な若手選手が台頭してきたことになり、日本サッカーにとっては非常に明るいニュースとなった。
ゲームコントロール能力がありながらも前への推進力も持っている
アンカーのポジションでいうと、現在レアル・マドリードのカスティージャに在籍している中井卓大と同ポジションだが、そのプレースタイルは大きく異なる。
中井卓大はあまりスピードがない代わりに、どっしりとした雰囲気のあるアンカーとしてゲームをコントロールするのに対して、久保瑛史はスピードもあり、ゲームコントロールをしながらも積極的に攻撃にも参加する。
現役選手でいえば、モドリッチの様なタイプと言えるかもしれない。
カデーテで背番号「6」を背負っていることからも、兄建英のようにFWやトップ下、WGのポジションでプレーするタイプではなく、今後もアンカーやボランチといったポジションでプレーしていくことが予想できる。
8年後のW杯では、トップ下に久保建英、ボランチに久保瑛史と中井卓大が並び立つということもあり得るかもしれない。
日本の今後の中盤は群雄割拠、周囲の雑音は気にせずにプレーすべき
久保瑛史がプレーする中盤のボランチでは、現時点で遠藤航や守田英正、田中碧といった選手が代表としてプレーしているが、同ポジションの若手が数多く台頭してきている。
FC東京の松木玖生やレアル・マドリードの中井卓大は、2022年11月に行われたU-19の日本代表の欧州遠征でコンビを組み活躍をしている。
さらには、18歳にしてバイエルンミュンヘンに移籍した福井太智もボランチでプレーできる将来有望な選手で、横浜F・マリノスの藤田譲瑠チマも彼らとは違ったタイプのボランチとして今後日本代表に食い込んでくる可能性がある。
そういった意味では、久保瑛史が目指す日本代表のステージはかなり遠いと言えるかもしれない。
兄である建英が日本代表で最も人気のある選手の1人であるだけに、どうしても多くの報道がされてしまうが、今はサッカーはもちろん、慣れない異国での生活をエンジョイするべきだろう。
レアル・ソシエダというスペインでも屈指の育成力があるクラブでプレーできているため、サッカー面では自然とレベルアップしていけるはずだ。
日本の新たな至宝、久保瑛史の今後の成長に期待しよう。
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