久保建英が日本代表で三笘薫と共存するためにすべきはダビド・シルバからの「トップ下」奪取
写真:久保建英(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
久保建英と三笘薫という、日本代表選手の中でも「出世頭」の2人が躍動している。
レアル・ソシエダの久保は、アスレティック・ビルバオとのバスクダービーで貴重なゴールを決めチームの公式戦7連勝に貢献し、ブライトンの三笘はゴールやアシストはなかったものの、抜群の存在感で強豪リヴァプール撃破に貢献した。
カタールW杯では左サイドのポジションを争うライバルであったが、久保は今後三笘と共存するためにトップ下のポジションを極めていく必要があるだろう。
そして、そのために必要となるのは、「ダビド・シルバからのトップ下奪取」となる。
三笘が左WGを勝ち取ったように、久保もトップ下のポジションを奪わなければならない
2023年から2026年の北中米W杯までの期間は、ほぼ間違いなく三笘薫が日本代表の左WGのファーストチョイスとなるだろう。
圧倒的なドリブルと決定力がありながらも、周囲と連携が取れるその能力は、もはや世界屈指といっても過言ではない。
21歳にしてレアル・ソシエダの主力となった久保建英であっても、今の三笘からポジションを奪うのはほぼ不可能だ。
日本代表における宝であるこの2人は、ポジション争いをさせるのではなく、「共存」させるべきだ。
しかし、そのために久保は「トップ下」で実績を作る必要がある。
三笘がブライトンで加入当時エースだったトロサールから左WGを奪ったように、久保もレアル・ソシエダでダビド・シルバからトップ下のポジションを奪わなければならない。
ダビド・シルバは言わずもがなスペインの至宝であり、シャビやイニエスタと並ぶ実力者だ。
今でもスペイン代表クラスの実力を兼ね備えているが、そんなシルバもすでに37歳。
久保がシルバからトップ下を奪うことができれば、「日本代表のトップ下は久保だよね」といったサポーターの声が必然的に多くなるはずだ。
現在はFWとしてプレーする機会が多い久保だが、今後は本格的にトップ下のレギュラーを狙いにいかなければならないだろう。
トップ下を狙わなければならないもう1つの理由
久保がレアル・ソシエダでトップ下を狙うべき理由はもう1つある。
それは、ソシエダのFW陣の層の厚さだ。
現在はFWとしてスタメン出場できている久保だが、今後はそのポジションでプレーする時間はかなり少なくなることが予想されている。
なぜならば、怪我人が続々と復帰を果たしているからだ。
FWのポジションでは、エースのオヤルサバルが大怪我から復帰し、順調にプレー時間を伸ばしている。
また、開幕直後に大怪我を負った期待のウマル・サディクも当初の予想よりも早く戦列に復帰できると言われている。
さらに、このポジションには、フランス期待の若手であるアリ・チョもいる。
強豪ゆえに試合数の多いレアル・ソシエダであっても、久保が今後FWで試合に出場するのはなかなか難しくなっていくはずだ。
これまでと同じように主力としてプレーしていくためには、トップ下のポジションをダビド・シルバから奪うしかない。
困難なミッションだが、日本代表のトップ下を担うのであれば、実現しなければならないと言えるだろう。
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