運命は交差する!マレーシアの奮闘により韓国は2位通過、日韓戦はラウンド16ではなく決勝戦に
写真:ソン・フンミン(提供:AP/アフロ)
1月25日、アジアカップグループE第3節、「韓国代表対マレーシア代表」の一戦が行われ、3-3の引き分けに終わった。
マレーシアの後半アディショナルタイム15分での劇的な同点弾による引き分けの結果、韓国代表はまさかのグループ2位での決勝トーナメント進出となった。
日本代表とはラウンド16で対戦する可能性が高かったが、これで両者決勝に勝ち進まなければ日韓戦が実現しないことになった。
本気の韓国にマレーシアが奇跡の同点弾
戦前から、「韓国はラウンド16での日本戦を避けるためにわざと引き分けか負けを選択するのでは」といった声があり、実際に引き分けとなったわけだが、決して韓国はその結果を狙いにいったわけではない。
ソン・フンミンやイ・ガンイン、キム・ミンジェら主力をスタメンで起用し、積極的に攻撃を仕掛け勝ちにいっていたのだ。
先制点を奪った後も猛攻を仕掛け続けるが、マレーシア代表が懸命の守備で追加点を防ぐ。
すると後半の大きなチャンス1つをマレーシア代表がしっかりと決め、獲得したPKも決めきり逆転に成功する。
もしもラウンド16での日韓戦を意図的に避けるつもりならばここから韓国代表は猛攻を仕掛けずに流したはずだが、韓国代表は本気で逆転を狙いにいきそれを実現させる。
今大会絶好調のイ・ガンインが素晴らしいFKを決めると、後半アディショナルタイムに獲得したPKで3-2とする。
この時点でラウンド16の日韓戦の可能性が濃厚となったわけだが、運命はそれを許さなかったようだ。
後半アディショナル15分に劇的な展開が起こる。
体力も限界に近づいている時間帯ながらもしっかりとパスを繋ぎ、最後はマレーシアのモラールズが抑えの効いた素晴らしいシュートを放ち得点を奪った。
奇跡の同点弾にマレーシアの選手やベンチ、そしてスタジアムはまるで優勝したかのような大盛り上がりで、試合はそのまま3-3でタイムアップとなった。
日韓共に2位通過が示す今大会の未来
日本代表と韓国代表はグループステージで2位通過となり、決勝トーナメントで本来いるべきではない山に組み込まれた。
まるでサッカーの神様が「ラウンド16での日韓戦」を避けたような運命の交差だといえるだろう、
この結果、日本代表はラウンド16でバーレーン代表と対戦することになり、順当にいけば準々決勝で優勝候補の一角であるイラン代表との対戦となる。
対する韓国代表は、ラウンド16でサウジアラビアという気の抜けない国が相手となり、順当に勝ち進めば準々決勝でオーストラリア代表と対戦することになる。
果たして運命が交差した両国は共に決勝まで辿り着くことができるのか、その行方に注目だ。
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