
鎌田大地(写真:松尾/アフロスポーツ)
11月14日、サッカー日本代表は豊田スタジアムにてガーナ代表と国際親善試合を行う。
北中米W杯が約7か月後に行われるため、18日のボリビア戦を含めこの11月シリーズは非常に重要な強化試合となる。
日本代表で最も「外せない選手」に成長した鎌田大地
カタールW杯で鎌田大地は国を背負う意味を知った。
物怖じしない性格であり、卓越したスキルを存分に発揮してくれると期待したファンも多かったが、鎌田はW杯のプレッシャーに押し潰され本来の持ち味を出せなかった。
しかし、時は経ち、鎌田は間違いなく選手として一回り大きな存在となっている。
カタールW杯後、「次の大会(北中米W杯)は自分が引っ張っていきたい」とコメントを残していたが、11月シリーズに臨む日本代表において鎌田はまさしくリーダーの1人であるといえるだろう。
日本代表には久保建英や三笘薫といった欧州でも名の通った日本のアイコンとなる選手はいるが、「外せない選手」となると鎌田大地の名前がより上位に並ぶのではないか。
今まさにキャリアのピークを迎え「戦える選手」でもある堂安律やエールディビジで12戦13得点を挙げ得点ランキング首位独走中の上田綺世と並ぶほど日本代表における重要度は高いといえる。
鎌田はプレッシャーのかかる局面でも正確なボールコントロールができ、守備意識も高い。
視野の広さと得点力、アシスト力も兼ね備えているが、最も外せない選手だと断言できる理由としては、「世界最高峰のプレミアリーグに適応していること」と「シャドーとボランチのポジションでプレーできること」が挙げられるだろう。
サッカーシーンにおいて頂点に君臨しているリーグは、間違いなくプレミアリーグだ。
アスリート能力の高い冨安健洋や三笘薫が怪我を繰り返すほど過酷なリーグであり、日本代表のキャプテンである遠藤航が試合にほとんど出場できないほどレベルが高いリーグとなる。(遠藤については強豪リバプールに所属していることも関係しているが)
そんなプレミアリーグにおいて、鎌田はガッチリとレギュラーを掴み試合に出場し続けている。
クリスタルパレスはプレミアリーグで10位につけており、決して弱小クラブではない。
得点やアシストこそ付いていないが、鎌田はそんなクリスタルパレスにおいて重要な選手の1人となっている。
W杯よりもハイレベルなプレミアリーグという環境で普段からプレーしている鎌田であれば、カタールW杯時とは違い北中米W杯本番でハイレベルなプレーを見せてくれるはずだ。
ポジションに関しても、シャドーとボランチという2つのポジションでプレーできる点が素晴らしい。
鎌田がフィールドに立っていれば、ビハインド時に後半途中から攻撃的なシャドーを投入し鎌田をボランチに下げることも可能であり、リード時に守備の強いボランチを投入し鎌田をシャドーに上げるという選択肢も可能となる。
ユーティリティ性の高さはW杯本番ではかなり役立つものだ。
12日の練習では疲労蓄積のため全体練習を回避した鎌田だが、きっと11月シリーズでも「違い」を見せつけてくれるはずだ。
Follow @ssn_supersports




