
板倉滉、噂されるトッテナムへの移籍がメリットよりもデメリットの方が大きい理由
写真:板倉滉(提供:picture alliance/アフロ)
6月23日(日本時間)、トッテナムが日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)の獲得を目指していると『GiveMeSport』が報じた。
板倉はこれまでもバイエルン・ミュンヘンやドルトムント、フランクフルトといったブンデスリーガの強豪クラブから興味を持たれているとされていたが、世界最高峰のリーグに移籍する可能性が浮上している。
トッテナムへの移籍がメリットよりもデメリットの方が大きい理由
三笘薫や遠藤航、菅原由勢、冨安健洋といった日本代表選手たちがプレーしているプレミアリーグは、「世界最高のリーグ」と称されるほどハイレベルなリーグとなる。
移籍先として噂されているトッテナムはEL優勝を果たし来季CLへの出場もできるため、移籍交渉が成立すれば板倉にとっては間違いなくステップアップとなる。
毎試合のように世界トップレベルを体験できる環境は、板倉の経験値をより高くするだろう。
しかし、残念ながらプレミアリーグへの移籍はメリットよりもデメリットの方が大きいと言わざるをえない。
なぜならば、プレミアリーグはあまりにも肉体的な負荷が高く、北中米W杯を前に故障もしくはコンディション不良に陥る可能性があるからだ。
実際に冨安はアーセナルに移籍してから大きな怪我を繰り返すようになっており、三笘薫も腰に慢性的な痛みを抱える状態となっている。
また、トッテナムにはケビン・ダンソ、ミッキー・ファンデフェン、ケビン・ダンソ、ラドゥ・ドラグシンなどCBの枚数が揃っている。
昨季のようにCBに怪我やコンディション不良選手が多くなれば板倉がレギュラーとなる可能性は高いが、もしも4人が万全の体調で新シーズンを迎えるならば、板倉が3番手、4番手のCBとなる可能性もあるわけだ。
冨安が長期的に復帰できていない現状を踏まえれば、W杯で板倉が不在となるのは日本代表にとって致命的であり板倉個人のキャリアにとっても良くない。
そういった意味でも、強度の高すぎるプレミアリーグではなく、同じリーグ内であるバイエルンやドルトムント、フランクフルトに移籍した方が板倉にとってはメリットが大きいといえるのではないだろうか。
移籍はほぼ確実といわれるだけに、板倉がどのクラブのユニフォームに袖を通すのか注目だ。
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