藤田譲瑠チマ&松木玖生、群雄割拠のA代表ボランチ争いへの参戦なるか。キャリアを左右する勝負の数ヶ月間に
藤田譲瑠チマ(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
パリオリンピック出場への切符を得るためのU-23アジアカップが近づいてきているが、選手たちは本選への切符を手にするかどうかでキャリアに大きな影響をもたらすことになる。
特に今後A代表に食い込んでいく可能性のある逸材たちにとっては、キャリアを左右する期間となる。
中盤のキーマンとなる藤田譲瑠チマと松木玖生はまさにそうした選手であるといえるだろう。
確かな成長を見せる藤田と松木
シント=トロイデンへ移籍した藤田は、3月31日のKVCウェステルロー戦で見事なアシストを決め勝利に貢献している。
今季は身体も一回りたくましくなっており、その実力はすでにいつA代表に招集されてもおかしくないほどだ。
身長は高くないが、フィジカルと豊富な運動量を武器としたプレスや広い視野を活かした展開力、そして推進力のあるドリブルなど、現代サッカーにおける中盤に必要な能力をすべて兼ね備えている。
FC東京の松木もすでにA代表クラスと言っても過言ではないだろう。
高卒でレギュラーを掴んでからさらに一回り成長しており、欧州の複数クラブも興味を示すほどの選手となっている。
得点力こそないものの、フィジカルを活かした中盤でのプレスやテクニックを活かした展開、そして若いながらも持ち合わせているキャプテンシーでチームの核となっている。
U-23アジアカップグループステージは中国、UAE、韓国とアジアの強豪と戦うことになる。
本選への出場権を獲得し7月26日~8月11日に行われるパリオリンピックで結果を残せば、両選手ともA代表入りが見えてくるはずだ。
そういった意味では、キャリアを左右する数ヶ月間であるといえるだろう。
遠藤航や守田英正、田中碧、旗手怜央、佐野海舟、伊藤敦樹などA代表のボランチ争いはかなりハイレベルとなっているが、今後そこに割って入るためにも藤田と松木は所属クラブで違いを見せるだけでなくU-23代表でもチームを勝たせる存在感を見せる必要がある。
果たして今後日本代表に新たな風を吹き込む存在となれるのか、両選手の活躍に期待しよう。
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