
名古屋オーシャンズは8月31日、吉川智貴が今シーズン限りで現役引退することを発表した。
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2019年にアジア年間最優秀選手賞を獲得
2009シーズンにバサジィ大分でFリーグのキャリアをスタートした吉川は、2010シーズンにデウソン神戸へと移籍。メキメキと頭角を現し、チームに不可欠な選手へと成長を遂げると、2012-2013シーズンから名古屋へと移籍。2015年には自身初の海外移籍を決断し、スペインで3シーズンプレー。世界最高峰と言われるリーグでも存在感を発揮し、2018-2019シーズンに名古屋へと復帰。その後もチームの中軸として君臨し続け、クラブの数々のタイトル獲得に貢献してきた。
日本代表としても2011年の初選出以来、ミゲル・ロドリゴ監督、ブルーノ・ガルシア監督、木暮賢一郎監督の下でプレー。特に“ブルーノ・ジャパン”では替えが効かない選手として絶対的なポジションを築き、2019年にはAFC年間最優秀選手賞を獲得するなど、名実ともに“日本最高の選手”の一人となった。
元来、ドリブルなどサイド突破を持ち味とするアタッカーだったところからプレースタイルのアップデートを続け、現在はあらゆるポジション、プレーを高次元で体現する“オールAプレーヤー”として君臨。時に、ピッチ上でチームを機能させる潤滑油として、時にチームの窮地を救う守備職人として、時に試合を決定づけるスコアラーとして、あらゆる局面でチームに貢献し続けている。
現在36歳の吉川は、クラブを通してすべての人への感謝を伝えつつ、「小さい頃からボールを追いかけ、18歳でフットサルに出会い約20年、とにかくがむしゃらに駆け抜けてきました。名古屋オーシャンズというクラブでたくさんのタイトルを勝ち取れたこと、日本代表としてプレーできたこと、その中でたくさんの喜びと共にたくさんの悔しさを味わいました。すべての経験が自分の財産であり、何にも変えられないもの」とコメント。そして、「是非試合を見に会場に足を運んでください。そして、最後まで共に闘い優勝を勝ち取りましょう!」とつづった。
なお、引退発表した当日、メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1の第12節に出場した吉川は、清水和也のシュート性のパスをファーで決めてFリーグ通算111点目をマークするなど、ホーム・メディアス体育館ちたに詰めかけたファンの前でその実力を示した。
#メットライフ生命Fリーグ 2025-26 ディビジョン1
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国内最強コンビネーション炸裂#清水和也 の超速パス
⇨⇨⇨#吉川智貴 がファー詰め
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8.31 14:00
#名古屋vs横浜 ※試合中
メディアス体育館ちた(知多市民体育館)
実況:福田悠
https://t.co/sBT39si41D@oceans_nagoya… pic.twitter.com/6c83xsXUQY
— FリーグTV (@FLEAGUETV) August 31, 2025
また、試合後にはメディア向けに記者会見を実施(全文は後ほど掲載)。そこでは、「自分のプレーに納得できなくなった。心と体のバランスが合わなくなった。このままプレーするのは良くないと感じた。いくつかあります」と引退を決めた理由を語り、仮に今シーズンの優勝を逃したとしても「未練はない。未練がないようにやる」と固い決意を語った。
■クラブの公式発表より
吉川智貴 YOSHIKAWA TOMOKI
生年月日:1989年2月3日
身長・体重:174cm・68kg【経歴】
2007 同志社大学フットサル部TREBOL
2007-2009 funf bein KYOTO
2009-2010 バサジィ大分
2010-2012 デウソン神戸
2012-2015 名古屋オーシャンズ
2015-2018 マグナ・グルペア/スペイン
2018-2025 名古屋オーシャンズ【通算成績】※2025年8月31日時点
Fリーグ:382試合・111得点
※初出場:2009年8月22日【受賞歴】
2018-2019 Fリーグベスト5/最優秀選手賞
2019-2020 Fリーグベスト5
2019 AFC年間最優秀選手賞
2020-2021 Fリーグベスト5【代表歴】
2011-2024 フットサル日本代表
2014 AFCフットサル選手権優勝
2021 FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021
2022 AFCフットサルアジアカップ2022優勝【コメント】
今シーズンをもって現役を引退します。
まず初めに、櫻井GMはじめチーム関係者、監督・チームメート、これまで応援してくださったファン・サポーターの皆様、フットサルに関わるすべての皆様、そして一番近くで支え続けてくれた家族に感謝申し上げます。
小さい頃からボールを追いかけ、18歳でフットサルに出会い約20年、とにかくがむしゃらに駆け抜けてきました。名古屋オーシャンズというクラブでたくさんのタイトルを勝ち取れたこと、日本代表としてプレーできたこと、その中でたくさんの喜びと共にたくさんの悔しさを味わいました。すべての経験が自分の財産であり、何にも変えられないものです。
選手として一番長い時間を過ごしたこの素晴らしいクラブで引退できることは本当に幸せなことですし、最後に笑って終えれるように残りのシーズンを悔いなく過ごしたいと思います。みなさんにはそれぞれ直接しっかりと感謝を伝えたいので、是非試合を見に会場に足を運んでください。そして、最後まで共に闘い優勝を勝ち取りましょう!
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