“21人”でつかんだ6連勝。激化するメンバー争いで得られる相乗効果。立川・小野直樹監督「全員が持ち味を発揮してくれた」【女子第5節|記者会見/立川vsさいたま】

【メットライフ生命女子Fリーグ2025-26】立川アスレティックFC 5-0 さいたまサイコロ(7月25日/ひがしんアリーナ)

7月25日、メットライフ生命女子Fリーグ2025-26シーズンの第5節が行われ、立川アスレティックFCレディースとさいたまサイコロが対戦。立川は5-0で勝利した。

試合後、小野直樹監督と藤田実桜が記者会見に出席した。

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実戦でミスをしながら経験を積まないといけない

●小野直樹監督|立川アスレティックFCレディース

──試合を振り返って。

例年と比べて、今シーズンはゴールを奪えていますが、今日の試合はまだまだ第1ピリオドではゴールが生まれませんでした。ボールは優勢で持っていても悪いほうにいってしまって、最初に1点取ったけど、さいたまさんもゴール前をしっかり固めてきて、次のゴールが奪えなくなりました。

そういうなんとなくボールを持っている時は、意外と一瞬の隙を突かれてやられるものだという話もしていました。案の定、時々裏に走られてサイドを突破されるなど危ない場面もありましたし、セットプレーもなんとなく嫌な予感がしていました。

ただ第2ピリオドはシュートの意識やシュートを打つ前のフリーランニングの話をして、「少し遠めから打っていこう」という部分からリズムをつかめてゴールも生まれ、最終的にいいゲームができたかなと思います。

あとは今節初めて、少しですが新加入の金澤道も起用することができて、本人の持ち味であるドリブルも見せることができました。今日はベンチ入りしたフィールド選手は全員ピッチに立てて、課題もありつつ持ち味を発揮してくれました。全体的にいいゲームができたかなと思います。

──フリーランニングというワードもありましたが、第1ピリオドに選手達は走れていると思っていたけれど足りなかったのか、立ち上がりは固くなっていたのか、どのような状況だったのでしょうか?

私が見た限りでは、走ってはいるけれど、お互いがポジションをクロスする走りが少ないんじゃないかというのは選手達にも伝えました。パラレラやオーバーラップといった動きを入れたなかで、ボールホルダーが選択をしていけば、最初に走り出した人が最終的に対角でフリーになるのではないか、と。そこは第2ピリオドで修正してくれたかなと思います。

──それによって、相手の守備のギャップをつくる狙いでしょうか?

そうですね。ギャップもそうですし、1人が裏をとりに走ってポジションをかわる時、たとえばピヴォにボールが入った時に最初にランニングしていた選手を視野の外に置いてしまうことはよくあるケースです。いわゆる最終的に3人目になり得るという話は、普段からしています。

──ファーストセットは固定しているのでしょうか?

今の状態で言えば、ちょっといじれないですね。今の時点でファーストは、ある意味の成熟の域に入っていくのかなと思っています。見ていただいたように、プレーの判断スピードが速いですし、4人がそれに連動できている。

セカンドセットは改善というより、チームを成長させていかないといけないと思っています。ファーストセットの域にグループで到達できるように、そのためには実戦でミスをしながら経験を積まないといけないと思っています。そういう意味で今日はメンバーを変えていました。

でも、誰を選ぶかは段々難しくなってきました。

──次節に向けての意気込み。

現時点で6試合が終わって、順調に勝ちを重ねてきています。次回はホームゲームになるので、絶対に負けられないのはもちろん、見にきてくださった方たちがわっと沸くような、喜んでもらえるようなゲームで勝ちたいです。次節も7連勝して上位に挑む足掛かりになるような、今日よりも成長した試合を見せられたらと思います。

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みんなの分までという意識は毎試合ある

●藤田実桜|立川アスレティックFCレディース

──試合を振り返って。

今節はイレギュラーで平日の夜開催でしたが、前節から2週間空いて、この試合に対して攻守においていい準備ができたかなと思います。第1ピリオドはリズムが悪くシュートまでいけなかったり、決めきれなかったりしたのが課題ですが、第2ピリオドで得点を重ねて勝ち点3を取れたことは良かったと思います。

──監督がいうフリーランニングについて、実際にプレーしていていかがでしたか?

体力的にも今日はかなりきついと感じるくらい、全員が走っていたとは思います。ただ監督がいうように、クロスの動くが少なかったのと、第1ピリオドは単発でピヴォに当てるボールが多かったけど、第2ピリオドでは2人組の関係から3人目を使ったプレーが増えてきたことが得点につながったと思います。

──チームの人数が増えたなかで、まとまりをもたせるために大事にしていることは?

チームの人数が多いので、試合に出ている選手も、絡んでいない選手も含めて全員がコミュニケーションをたくさん取っていると思います。私はキャプテンですが、副キャプテンが今シーズンは3人いて、その3人も積極的に話をしてくれます。

新加入でなかなか試合に絡めないメンバーも、もちろんすごく悔しいと思いますが、そういう気持ちはいい意味で表には出さずに、絶対にメンバーに食い込んでやるぞという勢いで練習に取り組んでいます。試合に出ているメンバーはそれを感じているからこそ、ピッチに立ったら100%、それ以上をやろうという気持ちは全員がもっていると思います。

──それは競技面でもプラスに働いていると感じますか?

みんなの分まで、というのは毎試合監督も言ってくれますし、全員が意識していると思います。まだまだこれからではありますが、その意識が現時点での順位にもつながっているのかなと思います。

──次節に向けての意気込み。

次節のホームゲームは、ピッチ内外、選手含めてアスレとして準備しています。絶対勝利するだけでなく、見ている方も、自分たちも、得点がたくさん入る試合がおもしろいと思うので、そういった試合ができるように1週間全員で準備したいと思います。

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