
メッシがW杯で伝説を作ったことで難しい立場となったエムバペなどサッカー界の新世代たち
写真:キリアン・ムバッペ、Kylian Mbappe(提供:AP/アフロ)
12月19日に行われたカタールW杯決勝では、エムバペ擁するフランスをPK戦の末破り36年ぶりにアルゼンチンが優勝を果たした。
レジェンドであるメッシと新世代のエムバペという対決となったこの試合は、メッシに軍配が上がった。
今後確実に進むであろうサッカー界の世代交代は、新世代の選手たちにとって難しいものとなりそうだ。
唯一足りなかったトロフィーを獲得し、伝説の選手となったメッシ
チャンピオンズリーグやクラブワールドカップ、コパアメリカ、北京オリンピック、ワールドユースなど、これまでのキャリアでありとあらゆるタイトルを獲得してきたメッシ。
個人としても、バロンドール7回、W杯MVP1回、ピチーチ賞8回、チャンピオンズリーグ得点王6回など、数得きれないほどのタイトルを獲得している。
そして、唯一足りなかった「W杯」のトロフィーをカタールW杯で獲得したことで、「コンプリート」したのだ。
自身2度目となるW杯MVPも獲得したことで、まさに今大会は「メッシのW杯」と語り継がれるものとなった。
これまでは、クラブや国のタイトル、個人タイトルをどれだけ数多く獲得してきても、「W杯で優勝していないからペレやマラドーナには及ばない」と言われてきた。
すでに2人を凌駕する記録を現代サッカーの中で証明してきたにもかかわらず、W杯のタイトルがなかったことで正当に評価されてこなかったのだ。
しかし、このカタールW杯の優勝で、メッシは名実ともに「伝説」となった。
エムバペやハーランドなど、新世代にとってはメッシの存在が大きすぎて辛い状況に
あまりにも完璧すぎるストーリーが完結し、「伝説」や「神」と称されるレジェンドが今後1~2年以内に表舞台から姿を消すこととなる訳だが、今後を担う新世代にとっては厳しい状況となることが予想される。
今後どれだけインパクトを残したとしても、メッシには遠く及ばないからだ。
唯一メッシの領域に近い存在として考えられるのは、エムバペとハーランドだが、いくつかの記録はいつか超えることができるかもしれないが、選手としての「格」は超えることは出来ないだろう。
メッシのインパクトが強すぎて、新世代の活躍がくすんで見えてしまうといった意味では、辛い世代であると言えるかもしれない。
エムバペは実力、実績共にメッシに1番近い選手とも言えるが、レアルマドリードへの移籍問題や普段の態度などによってダークヒーロー扱いされる傾向にある。
ハーランドもエムバペを超える得点力を持つが、周囲を活かす能力といった部分ではやはりメッシには遠く及ばず、「華」といった面でも適わない。
ガビやペドリ、ベリンガム、ヴィニシウス、ロドリゴ、ムシアラなど、他にもサッカー界の次世代を担う逸材は豊富だが、やはりメッシが15年以上かけて達成した数々の偉業の前ではあまりにも実績不足だ。
しかし、選手としての華や実力は、1つのきっかけで大きく変わることもある。
近い将来、メッシに代わる新たな大スターが誕生し、レジェンドの去った次世代のサッカー界を牽引していってもらいたいものだ。
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