日本代表久保建英とスペイン代表アンス・ファティ 「悪魔のコンビ」がW杯の舞台で対決
写真:アンス・ファティ(提供:アフロ)
11月16日に行われたカタールW杯に向けた親善試合、「スペイン対ヨルダン」の一戦は、3-1でスペインが勝利した。
この試合では、日本代表MF久保がバルセロナの下部組織在籍時にFWでコンビを組んでいたアンス・ファティが765日ぶりに代表戦に出場。
代表復帰初戦で得点を奪うなど、大きな存在感を示した。
グループリーグ3戦目で「日本対スペイン」の対戦が行われるため、かつてのコンビとの「直接対決」が実現することになる。
アンス・ファティは長年負傷に苦しむも、W杯を前に完全復活
名門バルセロナの背番号10番を背負い、将来を嘱望されてきた逸材であるファティは、左膝の半月板損傷や左太もも裏など、多くの怪我に悩まされてきた。
CL(チャンピオンズリーグ)のクラブ最年少デビューと最年少得点、CL史上最年少複数得点、スペイン代表最年少得点などを樹立し、「一気にバロンドールを獲る選手に成長するのでは」と期待されていただけに、2年ほどは精神的にも辛い時期を過ごした。
しかし、現在は怪我に悩まされることなく、思い通りのプレーができる状態となっている。
そして、無事にW杯のスペイン代表に選出され、このヨルダン戦で得点という形でファティという存在を証明して見せたのだ。
久保とファティ、かつて「悪魔のコンビ」と言われた2人が、W杯で対決
サッカーファンであれば、久保建英がバルセロナの下部組織で大活躍していた時代を知っているだろう。
しかし、バルセロナが18歳未満の国際移籍を禁じる規定に違反していたため、久保はファティと別れ日本へと帰国することとなった。
いまだに、「もしもあのまま久保がバルセロナにいたら」と想像するファンを多いことだろう。
2人のコンビは、他チームから「悪魔のコンビ」と言われていた。
カンテラで久保が73得点、ファティが56得点を奪い、2人でシーズン129得点を挙げたのだ。
「タケとファティが揃って出場する試合は、キックオフ前からその勝敗が決まっていた」
かつて2人を指導した監督はこう述べている。
ファティはそのままバルサで成長を続け、久保は紆余曲折ありながらもレアル・ソシエダというラ・リーガ屈指の強豪チームでスタメン出場している。
そんな2人がW杯で戦う日がついに訪れる。
その日は世界中のサッカーファンが2人の対決に注目するだろう。
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