ヨーロッパリーグはどんな大会?優勝したことのある日本人選手はいる?
ヨーロッパリーグと言えば、ヨーロッパでプレーするサッカー選手にとって夢の舞台の1つとなっています。
各国のリーグのトップチームが集まるチャンピオンズリーグほどではありませんが、上位チームが熾烈な戦いを繰り広げるわけです。
その試合はどれもハイレベルで、この大会で活躍することで世界的にも名前を売ることができ、メガクラブからのオファーも届きやすくなるのです。
実はそんなヨーロッパサッカーの重要な大会において、過去に優勝している日本人がいます。
しかも1人ではなく複数人存在します。
この記事では、そんな「ヨーロッパリーグはどんな大会なのか」や「優勝したことのある日本人選手」について解説していきたいと思います。
ヨーロッパリーグとは?
ヨーロッパリーグは、UEFAが主催する国際大会で、チャンピオンズリーグの下に位置する第2層の大会となっています。
この大会に参加できるチームは、前年のリーグ戦やカップ戦の成績に基づいて決定されます。
元々はインターシティーズ・フェアーズカップとして創設され、その後1972年にUEFAカップとして開始されました。
1999年にヨーロッパの3大カップ戦の1つであるUEFAカップウィナーズカップを吸収した大会となります。
その後、チャンピオンズリーグのグループリーグを敗退したチームが参加する様になり、グループリーグの導入、アンセムの導入といった変更がされていき、格式も次第に上がっていったのです。
2009—2010シーズンからは、名称も現在の「ヨーロッパリーグ」に変更され、この大会で優勝したチームは翌年のチャンピオンズリーグ出場権を獲得できるようになりました。
ヨーロッパリーグで優勝したことのある日本人選手
ヨーロッパリーグという大きな大会で優勝を経験するというのは、そう簡単にできることではありません。
さらに、強豪チームに所属していて、ベンチメンバーとして途中出場するような立場でならば可能性はありますが、主力として活躍することはかなり難しいものです。
しかし、過去に何人かの日本人選手がその偉業を達成しているのです。
小野伸二選手
ヨーロッパリーグで初めて優勝した日本人選手は、日本サッカーの歴史において最も「天才」という言葉が似合う「小野伸二選手」でした。(当時は「UEFAカップ」)
2001—2002シーズンに置いてこの偉業を達成しています。
当時は現在よりもオランダリーグとスペインやドイツといったトップリーグの差が大きく、ヨーロッパのビッグタイトルを獲れるとしてもアヤックスくらいだろうと言われていました。
しかし、そんな予想を見事覆し、小野選手率いるフェイエノールトが優勝を獲得したのです。
この時のチームメイトには、ファンホーイドンク選手、トマソン選手といった実力者やのちに大スターとなる若かりし日のファン・ペルシ―選手などが在籍していました。
天才的なひらめきによるエンジェルパス(受け手に優しいパス)を武器に、強力FW陣を操っていったのです。
2-1でリードしていた状況から、小野選手のスルーパスによってトマソン選手がゴールを決め、3-1と突き放します。
その後1点を返されるものの、3-2で試合は終了となります。
小野選手のアシストは、優勝を決めた決勝点のアシストとなったのです。
ヨーロッパ主要大会で優勝した初めての日本人選手となり、合計4シーズンに渡りフェイエノールトの主力として活躍したのです。
鎌田大地選手と長谷部誠選手
小野伸二選手以降、長らくヨーロッパリーグで優勝する日本人は現れませんでしたが、昨シーズン(2021—2022シーズン)に歴史が変わります。
しかも、2人の日本人が同時にそれを達成したのです。
その2人とは、「鎌田大地選手と長谷部誠選手」です。
2人が所属するフランクフルトは、ドイツの古豪で、国内カップ戦の優勝5回、UEFAカップも1度優勝しているチームです。
鎌田大地選手はスタメンとして決勝のピッチに立ち、試合終了までプレーしました。
PK戦では3番手としてキッカーを務め、見事にシュートを決めています。
長谷部誠選手は、58分からの途中出場で、ディフェンス陣を引き締めてその後の失点を見事ゼロに抑えました。
2人の日本人の活躍によって、「1-1 PK5-4」となり、見事優勝を果たしたのです。
日本人としては20年ぶりの快挙となり、日本国内でも大きな話題となりました。
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