出場時間激減の遠藤航はリバプール残留か プレミア&CL優勝を目指せる状況ゆえに難しい判断に
遠藤航(写真:ANP Photo/アフロ)
わずか「164分」
これが日本代表のキャプテンである遠藤航の今季出場時間だ。
昨季リバプールで指揮官であるクロップ監督に重宝され多くのプレー時間(2,700分以上)を獲得した遠藤だったが、新指揮官であるスロット監督はオランダ代表MFライアン・フラフェンベルクをこれまで起用し続けている。
遠藤はポッドキャストで現状に納得していると説明
31歳という年齢を踏まえれば、出場時間が確保できるクラブへ移籍する選択肢も真剣に検討すべきだが、遠藤はスロット監督と会談し「必要な選手である」と説明を受け基本的には残留する意思を示している。
確かに、22歳のフラフェンベルクはこれまでリーグ戦全試合で先発フル出場しているが、いつ怪我や疲労によるコンディション不良に陥るかわからない。(CLや代表でもフル稼働中)
リバプールは今後も過密日程が続くため、同じ役割を担える遠藤がベンチに控えている状況は指揮官からすると心強いはずだ。
しかし、現状遠藤は試合を終わらせる「クローザー」としての役割しか与えられておらず、シーズンが終わるまでその役割のみといった可能性も否定できない。
そうなれば遠藤個人としてはかなり不本意なシーズンとなってしまうだろう。
プレミア制覇&CL優勝を狙えるゆえに選手としては難しい状況
もしもリバプールがプレミアリーグで中位に沈み、CLでもリーグフェイズで敗退の危機に陥っているとしたならば、今冬に移籍するべきだと判断できるが、実際には欧州で最も好調なクラブであるがゆえに判断が難しくなる。
プレミアでは首位を独走中で、CLでも6連勝でリーグフェーズ8位以内をほぼ確定させている。
プレミアとCLの優勝大本命のクラブと言っても過言ではないため、リバプールの一員であり続ければ大きな栄誉を得られるかもしれない。
プロサッカー選手でも一握りの選手のみが経験できるビッグタイトルなだけに、残留も「あり」といった判断もできる。
果たして遠藤はオファーがあれば今冬に移籍を決断するのか、それとも出場時間は少ないもののリバプールに残留するのか、今後の動向に注目だ。
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