リバプールでの出場機会激減で窮地に立たされた遠藤航 日本代表のレギュラー争いにも影響か
遠藤航(写真:ANP Photo/アフロ)
日本代表のキャプテンでもある遠藤航(31)が苦境に立たされている。
昨夏遠藤とともに加入したオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフ(22)にレギュラーを完全に奪われており、カップ戦要員となってしまったのだ。
スロット監督にとって遠藤がお気に入りの選手でないのは明白であり、今後も出場機会はかなり少なくなりそうだ。
その影響はクラブレベルだけでなく、日本代表にも及ぶことになるだろう。
安泰だと思われていた日本代表のレギュラーも、試合勘の欠如とライバル選手の成長により危うくなっていくはずだ。
明らかにスロット監督の構想外となっている遠藤
昨季6番のポジションでレギュラーだった遠藤だが、名将クロップ監督が勇退し新たにスロット監督が就任したことで立場が急変した。
リバプール2年目も一定以上の出場機会があるものと思われていたが、スロット監督は遠藤を戦力としてみなさず、フラーフェンベルフを6番の主力として起用したのだ。
獲得はできなかったが同じ6番タイプであるレアル・ソシエダのスビメンディにも興味を示し、今冬に6番の選手を新たに獲得する可能性は高い。
現時点ではフラーフェンベルフが怪我やコンディション不良となれば遠藤に声がかかる可能性があるが、さらに6番タイプを獲得することになれば、ベンチ入りすら難しくなっていくだろう。
プレミアリーグ第5節では実際にベンチ外となっており、序列が低いことを物語っている。
日本代表においてもレギュラーを奪われかねない
リバプールでは苦しい時間を過ごしている遠藤だが、現時点で日本代表での地位は揺らいでいない。
しかし、あくまでも「現時点」であり、数か月後、半年後にはその地位が揺らぐ可能性も否定できない。
なぜならば、日本代表においてボランチのポジションは最激戦区の1つであるからだ。
守田英正や田中碧、旗手玲央の3人を筆頭に、ヘントの伊藤敦樹やオリンピック世代の藤田譲瑠チマ、松木玖生なども今後A代表に食い込んでくる可能性がある。
さらにスキャンダルで日本代表の活動に参加できていない佐野海舟も、マインツにおいてレギュラーを確保しており、今後招集される可能性もあるだろう。
北中米W杯までに遠藤がポジションを奪われるといったことも十分に起こりえる状況であるわけだ。
果たして遠藤は今冬に移籍を決断するのか。
それともリバプール在籍のまま虎視眈々とレギュラー奪取を狙い続けるのか。
今後の動向に注目だ。
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