試合勘の欠如と年齢による衰えが懸念される遠藤航は北中米W杯で柱となれるのか

遠藤航,サッカー

写真:遠藤航(AP/アフロ)
日本代表のキャプテンを務める遠藤航(リヴァプール)が数日中に練習を再開する見込みであることを1月11日にスロット監督が明かした。

2か月近く戦列を離れていただけに完全復帰まではまだ時間がかかりそうだが、リヴァプールにとっても日本代表にとっても朗報だといえるだろう。

気がかりなのは遠藤航の試合勘の欠如と年齢による衰えか

遠藤といえば豊富な運動量とデュエルの強さ、キャプテンシーが特徴でこれまで日本代表に多大な貢献をしてきた選手である。

しかし、リヴァプール内と同様に代表内での序列も以前よりも低下している。

佐野海舟の台頭や鎌田大地のボランチ起用成功などが大きな要因となっているわけだが、さらに今回の怪我による離脱により存在感は薄まりつつある。

怪我以前も今季はクラブでほとんどプレー機会を得られておらず(リーグ戦、カップ戦合わせ240分程度)、「試合勘」は確実に失われている。

かつてマンチェスター・ユナイテッド時代の香川真司やサウサンプトン時代の吉田麻也が出番を減らし試合勘が欠如したように、遠藤も復帰後思うようにプレーできない可能性が高い。

「試合勘のなさはそれほどパフォーマンスに影響ないのでは?」と感じるサッカーファンも多いが、実際にはトップコンディションの時と雲泥の差が出る。

トラップやパスは微妙にズレ、相手選手と対峙した際の身体のキレなどすべてにおいてプレーレベルが一段低くなってしまうのだ。

怪我から復帰した後もリヴァプールであまりプレー時間が得られないようならば、北中米W杯本番を試合勘が欠如した状態で臨むことになるかもしれない。

さらに遠藤は2月9日に33歳となるため、肉体的な衰えも危惧される。

例えばマンチェスターユナイテッドのカゼミロ(ブラジル)は遠藤より1つ年上の33歳(北中米W杯時には34歳)だが、昨季はパフォーマンスレベルが低く衰えを指摘された。

選手によって衰えが顕著となる時期に違いはあるものの、実戦の場にほとんど立てていない遠藤はその可能性が大きいといえるだろう。

果たして日本代表の精神的支柱であるキャプテンはW杯までに試合勘のなさを解消することができるのか、今後のスロット監督の起用法に注目だ。