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遠藤航、伊藤洋輝がシュツットガルトに残留、欧州におけるステップアップ移籍の難しさ

写真:遠藤航(AP/アフロ)
シュツットガルトに所属する日本代表MF遠藤航とDF伊藤洋輝が、移籍せず残留することが決まったとドイツ紙「ビルト」が報じた。

遠藤と伊藤共に今夏の移籍が濃厚とみられていたが、新シーズンもシュツットガルトの一員としてブンデスリーガで戦うことになる。

この他にも、セルティックの古橋亨梧も残留宣言しており、鎌田大地、板倉滉、田中碧、上田綺世、旗手怜央の移籍に関してもなかなか進展していない。

残留の多さや移籍先が決まらないといった問題は、欧州トップリーグへの移籍の難しさを証明していると言えるだろう。

欧州トップリーグにおける移籍の難しさ

プレミアリーグやラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエAといったトップリーグでは、移籍期間内において数多くの移籍の噂が流れる。

完全な噂レベルの話もあれば、水面下で交渉が進んでいることもある。

しかし、その多くは破談や正式なオファーが来ないといったものとなる。

移籍が難しい理由としては、「選択肢の多さ」だ。

クラブ側からすると、4大リーグの1部だけではなく、2部から獲得する選択肢や4大リーグ以外(オランダ、フランス、ベルギー、ポルトガルなど)のリーグから選手を獲得するという選択肢もある。

欧州のスポーツ紙に獲得を検討している事実を掲載されたとしても、それ以外の候補者もおり、正式なオファーを出すとは限らないのだ。

また、「選手側が頻繁に移籍をする」という欧州ならではの環境も、移籍が難しい原因の1つだ。

同じクラブで3~4年もプレイすると、完全な古株となる。

それほど、欧州クラブでは移籍が頻繁に行われている。

選手側からすると、少しでもアピールに失敗すればベンチ要員となり、放出される可能性があるということだ。

特に日本人を含む欧州以外の国籍の選手は、このようなリスクが大きい。

それゆえに、レギュラーを掴んだクラブからの移籍をためらう傾向にある。

「ステップアップしたい」という願望は持っていながらも、家族の問題や試合に出場できなくなるリスクを踏まえて、残留をするケースも多いのだ。

日本代表クラスの選手の移籍ラッシュと思いきや進展なし

今夏は、久保建英や三笘薫に関しては残留濃厚であったが、前述した日本代表クラスの選手たちはこぞってステップアップ移籍を果たすとみられていた。

しかし、現在のところ代表クラスで移籍が決定している選手はいない。

鎌田に関してはフランクフルトとの契約が満了しているためクラブが変わるのは間違いないが、おそらくほとんどの選手が残留となるはずだ。

移籍願望の強い上田や田中碧、旗手などはその実力や年齢を考えれば、なんとしてでも今夏にステップアップ移籍すべきだと言えるだろう。

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