今季低迷のブライトンに残された「ELorFA杯優勝」の野望、評価をひっくり返すには怪我人の復帰が必須
写真:ブライトンのデ・ゼルビ監督(ロイター/アフロ)
12月21日、今季プレミアリーグで調子が上がらないブライトンは、アウェーでクリスタルパレスと対戦する。
前節のアーセナル戦では2-0というスコア以上に内容で圧倒されるなどなかなか結果を出せない状況ではあるが、まだチームとしてモチベーションを保てる目標がある。
それは「EL優勝」と「FA杯優勝」だ。
残された目標はELとFA杯制覇のみ
ブライトンはプレミアリーグの17節終了時点で勝ち点26の9位となっている。
10位にチェルシーがいることを考えれば、非常にレベルの高いリーグであることが分かるわけだが、ここから巻き返して来季のCL出場権を獲得するというのは現実的ではない。
さらに5位に与えられる来季のEL出場権に関しても、現在の5位トッテナムが勝ち点33であることを考えれば極めて困難であると言わざるを得ないだろう。
つまり、ブライトンが来季もC欧州コンペティションで戦うためには、「ELの優勝」か「FA杯優勝」しか選択肢は残っていないわけだ。
※ELに優勝すれば来季のCL出場権が与えられ、FA杯に優勝すれば来季のEL出場権が与えられる。
2月までに怪我人が戦列復帰すればELorFA杯優勝も夢ではない
今季のブライトンは、プレミアリーグでトップ4を狙える戦力を揃えた期待のクラブだった。
三笘やグロス、ダンク、マーチ、ウェルベック、エウトゥピニャン、ファーガソンといった既存の優秀な選手たちに加えて、素晴らしい多くの選手たちを獲得したからだ。
ジョアン・ペドロにバレバ、ミルナー、ダフード、イゴール、ファティといった選手たちと、レンタルから復帰したアディングラも加わった。
戦力的には十分にプレミアとELを並行して戦えるスカッドだったわけだが、今季はあまりにも怪我人が多く、どちらのコンペティションにおいてもベストメンバーが組めず試合内容は昨季よりも明らかにレベルダウンしてしまったのだ。
ELに関しては試合内容が悪いながらもグループステージ1位突破を果たしたが、プレミアリーグでは前述した通り9位と散々な状況となっている。
しかし、まだクラブの評価を逆転させる時間とチャンスは残されている。
1月からはFA杯3回戦があり、3月からはELラウンド16の戦いが待っている。
マーチやファティ、エストゥピニャン、エンシソといった怪我人さえ戦列復帰すれば、ELとFA杯を狙える戦力となるだろう。
要するに、プレミアリーグはある程度戦力を落とし、ELとFA杯でベストメンバーを組むような大胆さが必要となる。
三笘薫が1月中旬からアジアカップに参戦するため日本代表が決勝まで勝ち進めば2月10日まで不在となる。
ELには間に合うが、FA杯の4回戦(1月27日)には出場できない可能性が高いため、その試合を乗り切れるかどうかが大きな分かれ目となることだろう。
果たしてブライトンは笑顔でシーズンを終えることができるのか、今後のデ・ゼルビ監督の手腕に注目しよう。
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