
サッカー日本代表 TikTok担当が過ごした『激動の一か月』。コンテンツ発信で、熱狂を日常へ
コンテンツ発信で、ワールドカップの盛り上がりを「日常」へ。
ーチームの成績とアカウントへの反応はやはり関係があるものですか?
ここまで数字が伸びたのは、チームのおかげだと思っています。スペインに勝利した後、世間の盛り上がりが最高潮になって、何を出しても伸びる“無双状態”のようになりました。
ーどんなコンテンツを出しても伸びる状態になると新しいことに挑戦しづらくなりそうですが、意識したことはありますか?
やることは大きく変わりません。ただ、注目度が高まったタイミングで多めに動画を投稿するなど、適切なアウトプットをするように意識しました。世の中の盛り上がりを感じ取って、タイミングを逃さないことは大事だと思っていました。
ーちなみに、TikTokアカウントでいちばん再生された動画は?
ワールドカップ期間中ですと、久保建英選手が赤髪にした長友佑都選手に話しかけている動画が、600万回ほど再生されていました。
@jfa_samuraiblue長友選手の赤髪に思わずボケを入れた久保選手! #サッカー日本代表 #スポーツ #長友佑都 #久保建英
すべての動画の中ですと、冨安健洋選手のスーパークリアという試合の切り抜きが1500万回以上再生されています。
@jfa_samuraiblue冨安選手の窮地を救うスーパークリア! #サッカー日本代表 #スポーツ #富安健洋
試合の切り抜き動画は海外でも再生されています。スーパープレーに言葉はいりませんからね。冨安選手の動画は、日本人の再生が30%ほど、コメントも海外の方の反応が多いです。
ー新規層が獲得できたかどうかも数値を見れば分かりそうですね。
TikTokのコメント欄にURLを貼り付けるなど、積極的にYouTubeに誘導するようにした結果、これまで9:1で男性が多かったものが、7:3と女性の比率が増えました。コメントでも「はじめてサッカーを見て、感動しました」など、今大会が新たな層の獲得につながったと思います。
ー世間の盛り上がりと人々が見たいと思っているニーズを上手くとらえた結果ですね。
誰も結末を知らないドラマを、リアルタイムでつくっていたような感覚でした。
ーこの盛り上がりを今後に繋げていくために、今後の展望を教えてください。
いちばん大事な時期「フェーズ4」に突入したと思っています。2023年は、女子サッカーのワールドカップも開催されますから、SAMURAI BLUEの盛り上がりを、なでしこジャパンにも繋げていかなければいけません。なでしこジャパンの活動をTikTokで発信していく予定です。
今大会の盛り上がりを日常にしていけるかどうかは、発信をしている私たちにかかっています。サッカーに興味を持っていただいたファンの方の定着を目指し、引き続き運用を続けていきます。TikTokならではの施策を実施するなど、斬新なことをやりたいですね。
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