ミズノのサッカースパイク「モレリア」の特徴と魅力!
ミズノ(MIZUNO)のサッカースパイクは、日本のスポーツメーカーであることから日本人向きの製品を多く開発、販売しています。
諸外国の人よりも足の幅が広く、甲の部分が高い日本人は、メーカーによっては合わないことも多いのですが、ミズノの製品であれば安心して履くことができるはずです。
そんなミズノのサッカースパイクの中でも非常に人気が高いのが「モレリア」です。
この記事では、そんなミズノの人気サッカースパイク「モレリア」の特徴と魅力について解説していきたいと思います。
モレリアの製品特徴
1985年、ミズノから初代モレリアが発売されました。
「モレリア」という名前は、メキシコの「モレリア」という地名を元に名付けられました。
これは、初代モレリアを開発した安井氏がメキシコの地図を見ながら直感(響きの良さ)で決めたとされています。
カラーリングにも特徴があり、初代から一貫して「黒・白・赤」の3色を基調と下スパイクを発売しています。
当時安井氏がスパイクを開発するにあたり意見を求めていた水島選手が所属していたサンパウロFCのチームカラーをインスパイアされたと言われています。
このスパイクは、「軽量・柔軟・素足感覚」というコンセプトを基に開発されていて、フィット感やボールのコントロール感覚に優れているというのが最大の特徴があります。
スピードを武器にプレーするタイプの選手というよりも、テクニックを武器にプレーする選手に向いているスパイクであると言えるでしょう。
日本人選手でモレリアシリーズを愛用した選手と言えば、「中村憲剛さん(元川崎フロンターレ)」が挙げられます。
中村憲剛さんは、川崎の代名詞ともいえる「止めて蹴る」を誰よりも正確に実行できたプレイヤーでしたが、受け手に優しいパスを配給し続けるには、モレリアという相棒が欠かせなかったはずです。
ちなみに、6月1日は「モレリアの日」と呼ばれていますが、これは、当時ブラジル代表選手だったカレカ選手(ミズノと契約していた)がミズノのモレリアを履いてメキシコワールドカップに出場した記念の日ということで設定されたのです。
モレリアシリーズ
ミズノのモレリアシリーズは、その時代によって様々なスパイクを発売しています。
歴代のモレリアスパイクを挙げていきましょう。
モレリアウェーブ
モレリアウェーブは、モレリアとミズノウェーブが融合した2003年に誕生したサッカースパイクです。
2021年6月には、復刻した「モレリアウェーブJAPAN」が数量限定(1000足)で販売されました。
土のグラウンドや人工芝、天然芝のどのようなコンディションでも使用することが可能です。
伸縮性の高い革を使用しているため、フィット感が非常に高いという特徴があります。
また、かかと部分のホールド力が高いので、スパイクの中でかかとがズレる心配もありません。
モレリアⅡ
1991年、初代モレリアの「軽量・柔軟・素足感覚」というコンセプトは引き継ぎながらも、さらに機能面でバージョンアップさせた「モレリアⅡ」が発売されました。
アッパーのデザインなども基本的には初代モレリアを引継ぎ、見た目的な変化は最小限にとどめて開発されました。
1993年のJリーグ開幕という日本サッカー界にとって大きな出来事へ向けて最高のタイミングでモレリアⅡが発売されたことによって、一気にその知名度は上昇していったのです。
モレリアUL
2000年には、「モレリアUL」が発売されました。
このモレリアULは、モレリアⅡよりもさらに軽量化されたスパイクで、その重量は片足で200gという驚きの軽さとなっていました。
こちらも2021年に復刻版「モレリアULJAPAN」として発売されました。
復刻版は、当時と同じように約200gの軽量性を実現していて、メタリックゴールド×ホワイトという派手なデザインとなっています。
モレリアNEO・モレリアNEO2・モレリアNEO3JAPAN
2011年には、片足180gという衝撃的な軽量化を実現させた「モレリアNEO」が発売し、2015年にはさらにバージョンアップした「モレリアNEO2」が発売されました。
どちらも日本国内では圧倒的な人気を誇り、特に高校生の年代のプレイヤーの多くがこのシリーズを着用してプレーしていました。
さらに、2020年には、「モレリアNEO3JAPAN」が発売されました。
このモレリアNEO3JAPANでは、マイクロファイバー人工皮革の「BFレザー」を採用し、さらなる素足感覚を実現させたのです。
アウトソールはモレリアNEO2に比べて5g軽量化、後足部のスタッドの耐久性はモレリアⅡNEOと比べて1.5倍となるなど、大きな進化を遂げたのです。
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