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新天地初スタメンの井手口陽介に現地メディアは「負傷退場まではMOM候補」の高評価!“決定機逸”の前田大然にも「多様性で価値を示した」と賛辞

前田(左)、井手口(右)ともに評価は高く、チームにも順調になじめているようだ。(C)Getty Images
現地時間1月22日、スコティッシュカップ4回戦が行なわれ、セルティックは2−1でアロアを下し、ベスト16入りを果たした。

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イングランドのFAカップ、日本の天皇杯に該当する同カップ戦で、最多となる40回の優勝を誇り、今季は2シーズンぶりの頂点を狙うセルティックは、3部チーム相手にアウェーマッチながら序盤から主導権を握り、14分にゲルギオス・ギアクマキスが左からのクロスをダイレクトボレーで合わせて先制。前半終了間際にもリエル・アバダがカットインから鋭いミドルを叩き込んでリードを広げるが、その後はチャンスを創りながらも活かせず、逆に78分にサイドを崩されて失点を喫し、最少得点差で試合を終えることとなった。

この試合、アンジェ・ポステコグルー監督が「復帰までに数週間はかかる」という古橋享梧は欠場したが、今冬に加入した日本人選手3人のうち、前田大然、井手口陽介が先発出場。初スタメンとなった井手口は中盤で良くプレーに絡んだものの、60分過ぎに足首を踏まれて負傷退場。前田は新天地デビュー戦となったハイバーニアン戦に続いてのゴールを狙うも、幾つかの得点機は相手GKの好守や自身のシュートミスなどにより無に帰した。なお、旗手怜央はベンチ入りしたが、出番は訪れなかった。
試合後、ポステコグルー監督は井手口の容態について「ヨウスケは大丈夫だろう」と楽観的な展望を示している。一方、2列目のサイドに配置された前田に対してはクラブの公式サイトが「マエダはポステコグルー監督によってピッチを幅広く動くよう指示されたが、彼のスペースに素早く飛び出す動きは相手にとって脅威となることが証明された」と綴った。

現地メディアの報道を見ると、スコットランドの日刊紙『THE SCOTTISH SUN』は10点満点の採点で井手口には「5」、前田には及第点の「6」が与えられ、前者についてはムハメド・ニアングの危険なプレーで交代を余儀なくされたこと、ニアングが警告止まりでセルティックの選手が怒ったことを紹介し、後者については、複数のチャンスが得点に結びつかなかったことを指摘しながらも、「アロアのDFラインの裏側のスペースを常に狙っており、非常に電撃的だった」と、その動きに対してはポジティブに評している。
セルティックの専門メディアでは、『THE CELTIC WAY』が井手口に対して採点「6」で「日本のMFは新天地での最初の先発出場で、最初は守備の役割に専念し、後半にMFのカラム・マクレガーがジェームズ・マッカーシーに交代すると、前に出て持ち前のタックルの能力を幾度か発揮。元リーズの選手はニアングの大雑把なフォロースルーの犠牲者となった」と、中盤の底に陣取った25歳のプレーを振り返った。

前田に対しては、「夢のデビュー戦ゴールを達成した日本人FWはさらなるゴールを狙い、反対サイドのアバダとポジションを頻繁に変えながら、コンスタントに相手に脅威を与えた。31分の至近距離からのシュート、後半はダイビングヘッドが相手GKデイビッド・ハットンに防がれ、さらに1対1の決定機でシュートは外側のネットへ。その動きはエクセレントだったが、フィニッシュは枠を外れた」として、採点は「7」とチーム2番目タイの評価を与えている。
『THE CELTIC STAR』は、井手口に「6.5」を与え、寸評では「(ニアングから)暴力的なプレーを受けるまで、マン・オブ・ザ・マッチに向けてフォームを整えていた。優れたスキルと才能を披露し、中盤の真ん中で落ち着いてうまく役割を果たした」と賛辞を贈り、前田は「ダイビングヘッドが阻止されたことは信じられなかった」として、採点は「6」をつけた。

最後に『CELTS ARE HERE』は、井手口に「7」の高採点をつけ、「セルティックで初先発の『グチ』はミスを犯すことはなく、正確にボールを捌いたが、一方で目立つこともなかった。この試合、怪我でピッチを追い出された3選手(他はマクレガー、アバダ)のひとりで、ニアングからファウルを受けた場面は衝撃的だった」と記している。

そして前田には採点「7」。寸評では「間もなく日本代表合流のために日本に飛び立つマエダは、活気に満ちたパフォーマンスを発揮して、モリヤス監督の招集を正当化した。多くのチャンスがゴールに結びつかなかったのは残念だったが、両サイドを精力的に動き回ってプレーの多様性を示したことで、その価値を証明した」と賛辞が並んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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