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欧州挑戦半年の川辺駿をウルブスはなぜ獲得したのか? クラブ幹部が語った構想「我々がよく見てきた選手」

スイスの古豪グラスホッパーから世界最高峰のプレミアリーグへの挑戦が決まった川辺。その移籍は世界を驚かせた。(C)Getty Images
 新年早々、ビッグニュースが舞い込んだ。1月5日、プレミアリーグの古豪ウォルバーハンプトンは、スイス1部リーグのグラスホッパーから川辺駿の獲得を発表した。公式サイトによれば、契約期間は3年半となっている。

 サンフレッチェ広島やジュビロ磐田など日本で9シーズンを過ごした川辺は、昨夏にグラスホッパーへ完全移籍を果たし、約半年間で16試合出場して4得点を記録。その活躍ぶりが評価され、急転直下でイングランド移籍が決まった。

 突然とも言える川辺のウルブス移籍は日本国内のみならず、海外メディアでも小さくない話題だ。英スポーツサイト『TEAMtalk』では、同クラブのテクニカルディレクター、スコット・セラーズのコメントなどを交えて大々的に伝えた。

 記事内で、セラーズTDは、「ハヤオは我々がよく見てきた選手であり、今シーズン本当によくやっている。彼は攻撃的な中盤の選手で、とてもエネルギッシュで、素晴らしいクオリティーを持っている。今年グラスホッパーで本当に輝いていて、彼らがうまくいっている主な理由の一つだ」と、川辺獲得の意図を明かした。
  さらに同メディアは、「この日本人は間違いなく彼のキャリアの中で最高の時期にいる。2021年3月に日本デビューを果たし、6月にはサムライブルーでの2度目の出場で得点を決めた」として代表でのキャリアも紹介。プレーヤーとしての能力の高さを評した。

 なお、川辺は当面の間はグラスホッパーへ「期限付きで移籍」。その後、来シーズンから本格的にウルブスに帯同すると発表されている。同メディアも「セラーズの前向きなコメントを見る限り、カワベがプレミアリーグに出場する11人目の日本人となることは間違いないだろう」と、期待を寄せている。

 昨年7月の海外挑戦からわずか半年。世界屈指のタレントが集う大舞台へのステップアップを果たした26歳のさらなる飛躍に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部
 

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