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「新しい奇跡」を三笘薫が演出!追撃ゴールと巧妙なドリブルでの貢献に現地メディアは“最優秀選手”にも選出

今季5ゴール目を決めた三笘。首位を走るチームで確かな地位を築いている。(C)Getty Images
現地時間12月18日、ベルギーのジュピラー・プロリーグ第20節が行なわれ、ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)はセルクル・ブルージュに3-2で逆転勝ちし、4連勝を飾って総勝点を46とし、首位を守った。

ともに3連勝で迎えた一戦、下位に沈むセルクルに対してホームのユニオンSGは有利が予想され、実際に再三相手ゴールに迫ったが、逆に8分にCKから先制を許し、24分にもDFのミスもあってリードを広げられる。ホームチームにとっては悪い展開で試合は後半に突入したが、57分にこの流れを変えるゴールを決めたのが、それまでにも積極的な仕掛けでチャンスを作り、自らも惜しいシュートを放っていた左サイドアタッカーの三笘薫だった。

オーバーラップしたDFヨナス・バーガーの右クロスを相手DFが中途半端にクリアしたところを、走り込んだ三笘が詰めて1点を返すと、この日本代表選手は75分、敵陣のペナルティーエリア内でボールを受け、鋭いドリブルで相手選手をかわしてクロス。ここからゴール前で生じた混戦の中で自ら放ったシュートのはね返りを、バルト・ニーウコープが角度のない所から詰めて同点とする。追いついたユニオンSGに幸運も味方し、アディショナルタイム、相手DF陣の連係ミスでバックパスがそのままゴールラインを割った。
16節ルーベン戦以来のゴールで今季リーグ5点目を決めた三笘だが、交代出場から今季初得点を含むハットトリックを決めて4-2の勝利を飾った11節スラン戦も、前半0-2から大逆転を飾った劇的な一戦であり、ベルギーのスポーツ専門メディア『sporza.』は「新しい奇跡」と報じるとともに、フェリス・マズ監督の「選手たちは反撃できることを示した。この勝利は彼らのものだ」との賛辞を紹介。そして、この試合の最優秀選手には、三笘を選定し、以下のように理由を綴った。

「ミトマはユニオンSGの“大逆転”の原動力となった。この日本人選手は、自ら(相手のクリアを)処理してゴールに結びつけ、巧妙なドリブルでのお膳立てでニーウコープの同点ゴールへの道を切り拓いてみせた」

日刊紙『De Standaard』は「セルクルの選手の足を経たボールはミトマの足下に落ち、彼はクロスバーを叩きながらゴールネットを揺らした」と1点目を伝え、同点ゴールの場面では「ミトマが素晴らしいドリブルで相手選手を振り切り、ニーウコープは混戦の中、至近距離から2-2のゴールを決めた」と伝えている。

また、彼の所有元クラブであるブライトンの地元紙『The Argus』も、レンタル選手の活躍に注目し、「ミトマはセルクルのDFによるルーズボールに反応し、ユニオンSGの最初のゴールを決めた。日本のFW選手は今季、幾つかの印象的で重要なゴールを挙げており、ベルギーのチームにとって有用な存在であることを証明している」と報じ、こちらもセラン戦を振り返ってもいる。

構成●THE DIGEST編集部

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