英国の“大御所審判”も古橋亨梧のダイブを批判! 「フットボールの印象を汚す」と罰金処分を求める
サムライが発端となったワンプレーが物議を醸している。
波紋を広げているのは、セルティックに所属する古橋亨梧の“プレースタイル”だ。今夏から挑戦しているスコットランド・プレミアシップでゴールを量産中の日本代表FWは、相手DFとの衝突でピッチに倒れる様子をたびたび批判されてきた。
12月2日に行なわれた第16節のハーツ戦では、相手DFジョン・サウターの腕を引っ張りながら、倒れ込むようなシーンがクローズアップされ、元スコットランド代表MFバリー・ファーガソン氏は、「セルティックに移籍してからフルハシはファンタスティックだ。しかし、サウターに対する行為はやる必要がなかった。彼は多くの人にとってヒーローなのだから、それを彼のサッカーで物語るべきだ」と苦言を呈した。
身長170センチと小柄な古橋が、190センチを優に超える大型DFたちと対峙するなかで、何とか状況を打開しようと模索した結果とも言える。だが、ファーガソン氏のようにスタイルの改善を促す声は小さくない。
かつてイングランドのトップリーグを中心に、数多のビッグゲームを裁いてきたキース・ハケット氏も、古橋の“ダイブ”を批判的に見るひとりだ。英メディア『Football Insaider』の取材に応じた同氏は、こう論じている。
「選手たちにはお互いに気を配る義務がある。彼らはフットボール選手で、自らの足を使ってプレーしている。ひとりの選手が相手の首から上に手を置くといった行為は相手選手の安全を冒すようなものだ。しかし、キョウゴは大袈裟に倒れこんでいた。双方の選手に対してこのような行為は受け入れられるものではないと伝えるべきだ」
さらに「このキョウゴのような事象はフットボールのイメージを汚してしまう」と懸念を口にした往年の名審判は、「罰金を科すべきだ。私ならそれを支持をするだろう」と猛烈な批判を展開した。
「私がスコットランド・サッカー協会の人間なら、双方の選手を呼び出して、罰金を科す。いまのレフェリーはこうした場面を問題のないものとしているが、スコットランド・サッカー協会は厳しくする必要があると考える。選手たちに対してフットボールのイメージに対する責任を持っていることを思い出させなければいけない」
ピッチで繰り広げられる激しい肉弾戦とは裏腹に、スポーツにおいても紳士たるプレーが求められる傾向にある英国。そのなかで思わぬ批判を受けてしまった古橋は、周囲の声に何を思うだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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