【日本代表/WEB取材】開幕まで1カ月半。W杯優勝を見据えるブルーノ監督が考案する3つのサイクルと本大会までのプランとは。
W杯の主役にふさわしい戦いをする
──W杯前の6試合の連戦ではフィジカル的に疲労が残ったり、久しぶりの試合ということで開幕前に燃え尽きてしまわないかという不安もありそうですが、そのあたりはどうでしょうか?
先程もお話ししましたが、18カ月試合をしない期間を経てW杯に向かいます。これは望んだ状況ではないですが、現実的にそうなっているので、埋め合わせをしないといけない。その方法として、今回は6試合、リトアニアでの試合を含めて7試合あります。このプランニングは過去、複数の重要な大会でやっている裏付けがあり、自信があります。短い活動であれば状況は異なりますが、今回は活動期間を得られたので、もちろんマネジメントしながら、メリットを生かす。十分に有効性のあるプランニングになると確信しています。
──ピヴォが多いですし、残り1枠はピヴォで争っている印象。この4選手がもたらしてくれているものは?
4名とは、星翔太、清水和也、平田・ネト・アントニオ・マサノリ、毛利元亮のことを指していると思いますが、私としてはそれ以外にも、森村孝志、八木聖人もそのメンバーに入れたいと思っています。翔太もそうですが、ピヴォだけではなくアラもできる特性があり、ゲームの状況やシステムの方法などに応じて柔軟にアクション、機能を変えられるメンバーです。ピヴォと言っても、どっしりと前でターゲットになる、動的にターゲットとして現れるタイプなど、それぞれの特性があります。GKに次いで固有性の高いポジションだと思っていますし、重宝し、大事に考えています。そのため、いろんなタイプの選手がいてほしいと思っています。
──監督は前回大会でベトナム代表を率いてベスト16を達成したことが大きな挑戦でした。2大会連続で挑むW杯はどのような意味をもっているのでしょうか?
自分としては、主役にふさわしい戦いをし、行けるところまで、なるべく遠く、深くまで大会を進めること。その準備が今のお話ししてきたテーマです。最後まで行くと7試合で、3試合は必ず戦うものとして計画されています。そのあとは1戦ずつ、毎回勝ちきって進むという取り組み。それに相応しい準備をする。その結果、私たちをW杯で主役たらしめる大会になると、考えています。
──スペインの全国フットサル指導者協会が主催する2020-2021シーズン最優秀海外指導監督賞の受賞おめでとうございます。この受賞によって新たに芽生えた気持ちはありますか?
祝福ありがとうございます。この監督賞は、同じ団体から、スペインのクラブチームにいた頃にも受賞したことがあり、2回目になります。この賞は、一般的な方々からではなく、同僚の指導者の仲間が評価し、投票するものなので、その分、自分にとってはうれしい性質の賞だと考えています。特に今回は、海外にいながら、スペインを離れて何年も経っているにもかかわらず見てもらえたので格別です。とはいえ、監督としてコレクティブな仕事が必須ですし、今回であれば、仕事を実現してくれているスタッフ、こうして離れた場所でも一緒に過ごしてくれている家族、友達など、みなさんの支えがあって仕事ができています。自分としてはそういう捉え方をしている賞を、みなさんとの協働が認められたことを非常に喜んでいるという状況です。
──W杯に向かう代表チームにも良い影響がありますか?
ポジティブな影響が直接的にあるかわからないですし、チームはそれがあろうがなかろうが非常に高いモチベーションでこれまでも準備をしています。私としてはそこに喜びが加わり、そういうふうに見られているチームなんだという見られ方があるかもしれないですが、その意味では、特別な影響があるとは思っていません。
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