「勝ってもブチギレてた」。“相当な”負けず嫌い橋本優也が現役引退後も“名古屋”にこだわり続ける理由とは。
選手を辞めても応援される存在でありたい
──それで一番気になるところですが、今は何をされているのでしょうか。
今はニートみたいな感じですよ(笑)。
──でも色々と忙しそうにされてますよね?
愛知県2部のFCエゴイストという新規チームで監督兼コーチ兼選手をしていて、それプラス選手時代からしていたスクールもやっています。今はこのニートである期間を使って色々な人に会いにいったり、色々な人に意見や話を聞いたりして人脈を増やしているという感じですね。フットサルを辞めてホヤホヤのこの時間を使って、今まで自分になかったもの、選手をやっているだけじゃ気付けなかったことを色々知ろうとしています。
──先ほど勝利への貪欲さの話もありましたが今の活動にフットサルでの経験が生きていると感じることはありますか?
フットサルでの経験が生きているとは思いませんけど、僕は名古屋オーシャンズでプレーさせてもらったからこそ、増えた人脈もたくさんある。それにはすごく感謝しています。あと僕はもともとせっかちなんですけど、オーシャンズの櫻井GMもとてもせっかちなんです。すごい経営者の方ってせっかちな方が多いという僕の中での統計があるんです。選手時代に培ったプレーとか競技のこととは離れてしまいますけど、名古屋オーシャンズでの経験としてその“せっかちさ”は今に生きていると思いますね。
──もう一つ気になるのは、地元の東京で活動していた方が何かと可能性も広がりもありそうですが、それでも名古屋を選んだのはなぜですか?
僕は二十歳で名古屋に来たので、大人になってから増えた人脈は圧倒的に名古屋の方が多いので。それもあって名古屋に残ろうと決断しました。
──それで今後も名古屋を拠点に活動されていくんですね。
そうですね。今後は名古屋を拠点にしながらも、これは壮大な夢ですけど東京にも自分の家を持ちたいなという夢があります。東京と言っても(地元の)八王子ではないですがそれは今の一つの目標で、いずれはどちらにも住めるように頑張りたいなと思いますね。
──そのためのプランは何かありますか?
今やっている監督兼コーチ兼選手のチームと大府グリーンでやっているスクールを除いて自分で新しくスクールを立ち上げようかなと思っています。あとは飲食店を開業するので、そちらもあります。全部どうなるかわからないですけど、僕もまだ“社会人1年目”なので、色々と勉強しながらやっていきたい。今はニートで暇ですけど、これからは割と忙しくなりそうだなと思っています。
──飲食業とフットサルスクール業の二軸ということですね。
そうですね。フットサルに関わるつもりは引退したときはまったくなかったんですが色々な人からフットサルの話をいただいてもう一度自分を見直したときに「フットサルはやっぱり続けようかな」と思いまして、それで監督兼コーチ兼選手を引き受けさせてもらって、そこからスクールのお話もいただいて面白そうだなと思ったので。
──飲食に関してはいつ頃決めましたか?
フットサルは最近でしたけど、飲食店の方は契約更改の日に「延長しない」と言われたときに決めました。
──バーで一日店長をやられたりもしていましたがどういうお店を開きたいとか、構想はどれくらい進んでいますか?
プランはしっかりできていて、物件も見に行ったりしてますし、ターゲティングをしたりコンセプトを考えたりと色々動いています。あとは物件が見つかり次第という感じですね。
──そこまで進んでいたんですね。それと、フットサルの監督兼コーチ兼選手というのはどんなことをされているんですか?
もう一つ役職を追加していいですか? “スカウト”の仕事も僕がやっているんです。チームのすべてを任されているくらいの感じで、練習メニューも僕が考えますし、練習場所、練習時間や練習の曜日、練習の回数だったりも僕が決めさせてもらっています。あとは試合前のアップからハーフタイムの指示も僕がやりますし、もちろん選手としてプレーもします。それに最初に入ってくれた選手だけでは人数が少なくて練習にならなかったのでスカウトとして選手に声をかけて練習に来てもらってそこから入団が決まった選手もいます。本当にチームのほとんどのことをやらせてもらっている感じですね。
──そのチームに携わる経緯は?
そのチームのオーナーさんから櫻井GMに話がいって、櫻井GMから僕に「こういうのがあるけどどうだ?」と提案をいただいからですね。
──最初は選手としてのオファーでしたか?
いえ、最初から「練習メニューとかも考えてほしい」と言われました。ちょっと上からな言い方になってしまいますけど自分の経験を生かしてまったくフットサルをしたことない選手たちにどういう練習をしたらどういうふうに成長していくのかなと考えたら「やりがいがあるな」と思って引き受けさせていただきました。
──ニートと言う割にはかなり忙しそうですね。
でも暇より忙しい方が好きなので、充実しています。楽しい日々を送っています。オーシャンズに入った頃とはまた違う楽しさがあって楽しいです。
──引退後の生活はまた違った充実感を感じてそうですね。
楽しいですね。オーシャンズのときとはまた違った楽しさがありますね。
──改めて、今後の目標を伺いたいです。
目標は、先ほども言ったように名古屋と東京で家を持ちたいのでそれくらい稼げるようになりたいですね。あとは、皆さんにとっての憧れのオーシャンズの選手ではなくなって一般の人になっても、応援していただけるような人間になりたいですし、日々を充実させていきたいです。
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