まさかの結末……。日本代表が北の大地で南米の強豪・パラグアイにブザービーターで敗戦
強度の高いハイプレスを見せたが……
日本代表は2月19日、北海道・きたえーるでパラグアイ代表との国際親善試合を戦った。前半に2点を先行されながら、一時は同点に追いつくものの、ラスト1秒でブザービーターを決められ2-3で敗れている。
本来はAFCフットサル選手権2020の壮行試合という位置づけだったが、新型コロナウィルスの影響で大会が延期に。だが、ブルーノ・ガルシア監督は「私たちがコントロールできることに全力を尽くす」と南米の強豪に挑んだ。
日本の先発はGK関口優志、FP吉川智貴、八木聖人、加藤未渚実、星翔太。立ち上がりわずか31秒。ゴール正面でボールを持ったパラグアイのエンマヌエル・アジャラのキックフェイントで星翔太が足を滑らせてしまう。フリーでシュートを打たれ、失点を喫した。
3分には右サイドから打たれたシュートを、スライディングで止めに行った皆本晃に当たってコースが変わって2失点目。早い段階から2点のビハインドを追いかける試合展開となった。
日本は強度の高いプレスによってリズムを生み出そうとする。「インテンシティの高さに驚かされた」とカルロス・チラベルト監督に言わしめたように苦しめるものの、なかなかゴールを決めることができない。
きたえーるに歓喜が訪れたのは前半残り27秒。高い位置から吉川がプレスをかけてボールを奪うと、星翔太を経由して、ファーの皆本が体勢を崩しながらもシュートをねじ込んだ。
後半から日本は篠田龍馬がGKに。これが公式戦は3試合目の出場となった篠田だが、何度かあったピンチにも落ち着いた対応を見せた。
後半12分、左サイドからのフリーキックを加藤が直接狙う。一度はパラグアイの壁に当たって跳ね返ったものの、吉川が遠目の位置からグラウンダーで丁寧に流し込む。キャプテン吉川のゴールで日本が同点に追いついた。
2-2で迎えたラスト1分30秒、「最後は勝ち切ろう」(ブルーノ・ガルシア監督)と日本は皆本をGKにしてパワープレーを開始する。勝ち越しゴールを狙いに行ったが、ラスト1秒でフランシスコ・マルティネスにがら空きのゴールに蹴り込まれて失点。2-3で劇的な敗戦を喫した。
ブルーノ・ガルシア監督は「どの相手にも引けを取らないゲーム展開をできた」と前向きなコメントをしたものの、立ち上がりでの連続失点や、勝負どころでの詰めの甘さなど、AFCフットサル選手権に向けての課題が見えた試合となった。
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