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ジュード・ベリンガム(写真:ロイター/アフロ)

2023-2024CL展望、ベリンガムという新たな「王」を迎え入れ優勝を狙うレアル・マドリード

ジュード・ベリンガム(写真:ロイター/アフロ)
CLグループCで3試合を終えて勝ち点9を獲得しているレアル・マドリードは、下馬評を覆しCL決勝にコマを進めるのかもしれない。

ベンゼマという絶対的なエースが去り、代わりとなる絶対的なCFを獲得できなかったことでCL優勝は難しいと思われていたが、新たな王が現れ再び欧州ナンバーワンの座を奪えるチームとなった。

ジュード・ベリンガム。

若干20歳のイングランド代表は、MFながら公式戦13試合13得点3アシストと異次元の活躍を見せている。

CFを置かない新たな戦い方でCL優勝を目指すレアル

アンチェロッティ監督が指揮する最後のシーズンとなる今季は、ベンゼマが去ったことで戦い方を大きく変えている。

CFのポジションを置かずに、2トップを採用しているのだ。

基本はヴィニシウスとロドリゴで、ローテーション要員としてホセルを起用している。

FWの枚数が1枚減ったことで、トップ下を使うようになったわけだが、このポジションに新戦力のベリンガムを起用した。

すでにドルトムントやイングランド代表で結果を残している20歳のMFは、「レアル・マドリードの未来」と期待されていた。

しかし、ベリンガムは将来のレアル・マドリードを担う若手選手ではなく、「今」のレアル・マドリードの「王」だったのだ。

開幕からたった3ヶ月で、世界最高のクラブであるレアルの王として君臨してしまった。

そのポテンシャルの高さからレアルでもスタメンとして1年間戦い、それなりの数字を残せるだろうとは思われていたが、トップ下として出場しながらベンゼマを超えるようなペースで得点を量産するとは誰も予想しなかった。

FWの層は厚くないが、MFはベリンガムやカマヴィンガ、チュアメニ、バルベルデ、ディアスという新たな世代を中心にクロースとモドリッチのレジェンド2人を加えたハイレベルなローテーションが可能となっている。

特にFWのヴィニシウスとトップ下のベリンガムの2人がシーズン終盤まで大きな怪我無くプレーし続けられれば、ラ・リーガ優勝やCL優勝も夢ではないだろう。

第5節のナポリ戦がラウンド16以降の命運を握る

3節を終えて勝ち点9で首位に立つレアルだが、グループステージ突破の可能性はほぼ間違いないもののまだ首位通過できるかは分からない。

なぜならば、セリエA覇者のナポリが勝ち点6の2位につけているからだ。

もしも第4節でレアルとナポリの双方が勝利する(もしくは双方が引き分け)ならば、第5節の直接対決が1位と2位を決める重要な試合となる。

CLはグループステージを1位通過すればラウンド16でグループステージ2位通過のクラブと戦うことになり、2位通過だとグループステージ1位通過のクラブと対戦することになる。

つまり、もしもナポリに勝ち点で抜かれグループCを2位通過することになれば、バイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・シティ、アーセナル、パリ・サンジェルマン、バルセロナといった1位通過してくるであろうメガクラブと対戦する可能性が高くなるのだ。

そういった意味では、格下との対戦で確実にベスト8に進出しておきたいレアルとしてはナポリ戦が命運を分けることになるだろう。

ベリンガムという新たな王を迎え入れ、来夏にはエムバペやハーランドのどちらかを獲得する可能性があるレアルは、今季CL優勝を果たせば長期間世界ナンバーワンクラブであることを示し続けられるはずだ。

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